日本の4-6月期GDP速報とドル/円の関係
最終更新日: 2015-8-18
中国天津の爆発事故は凄かったですね。これからどんどん続報が出てくると思います。
さて日本の方は、2015年4-6月期のGDP速報値が前期比年率で1.6%減とマイナス成長でした。3期ぶりのマイナスで注目を集めています (*●⁰ꇴ⁰●)✧
- 実質で前期比0.4%減。
- 項目別では全体の約6割を占める個人消費が0.8%減。
- 設備投資は0.1%減。
- 公共投資は2.6%増。
- 在庫の寄与度はプラス0.1ポイント、外需の寄与度はマイナス0.3ポイント。
ブルームバーグより
前期の実質GDP成長率は上方改定されていますが、景気回復とはいかないようで…。デフレこそ脱却した感じはありますが、安倍&黒田タッグの勝利宣言はまだまだですね。公共投資が増えても個人消費が増えません(´×ω×`)
そこで出てくるのが日銀の追加緩和論!日本経済を取り巻く環境は良くない中、日銀黒田総裁の秘策に期待感が集まります♪
今は何といっても中国経済の減速と資源価格の下落が大きい。中国経済が悪化していけば、日本の輸出入も悪くなるため景気に黄色信号が灯ります。そして原油など資源価格の下落は、日銀が目指すインフレ目標達成にデフレ圧力をかける要因。
日銀は7月15日の展望リポートで、2015年度の実質GDP成長率の見通し(政策委員の中央値)を前年度比2.0%増から1.7%増に下方修正。今回のマイナス成長で更なる引下げの可能性も出てきました。
この景気悪化を黙って見ていると安倍首相の支持率も下がりつつある中、政権への打撃も大きいはず。ここから日銀黒田総裁が追加緩和に踏み切れば、米利上げと合わせて円安シナリオです。
ギリシャ問題・人民元ショックは落ち着き、天津港爆発問題にも耐え忍んでいる…。米ドル/円の円安トレンドはいつ起きるのか楽しみです!♡
超長期:1980年からの米ドル/円相場:DMMFXの月足チャート
このチャートを見ると現在の125円手前の居心地の良さを感じます♪2007年、2000年~、1997年~、1992年~、1987年~と125円前後の水準が大きな節目になっていることをご理解いただけるかと思います。
その分、なかなかこの水準を抜けられません。今後の大きなシナリオとしてきっかけになるのは、日銀追加緩和か米国の利上げかなと思います (●⁰౪⁰●)ニヤリ
利益の大きい日本企業の株買いを為替ヘッジ付きで海外ファンドが買うという話もあります。そして円高要因は、新興国経済のダウンによる相対的な円買いへの戻り。日本の貿易赤字改善による、ドル売り需要の増加などが考えられるところでしょうか。
他のリスク要因として事件が起きる可能性が高いのは、やっぱり中国。中国経済悪化と資源価格低下は円買いに回るケースと追加緩和を呼び込むということで、円売りのケースもあります。リスクオフ=円上昇と言い切れなくなってきましたね。
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡
それでは皆様御自愛下さい♡