FX初心者が今更聞けない為替相場と相対取引(店頭FX)の関係について解説 後編
最終更新日: 2016-1-13
FX会社が買値・売値を決める方法
昨日の記事で店頭FXの相対取引は、FX会社によって価格が違うことをご紹介しました。
店頭FXとくりっく365の違いを詳しく解説しています↓
同じ通貨ペアを同時刻に売買しても約定価格が異なる可能性があります。
株式だと証券会社が違っても同時刻に表示される売気配や買気配は同じです。
FXの場合、同時刻でも表示される価格は違います。
ただし大きく違う価格が提示されることはなく、ほぼ同じ為替レートになるのでそんなに深刻になる必要はありません(✻´ν`✻)
同時刻の取引レート画面を見てください。Bid(売)とAsk(買)の値はほぼ同じです。
その理由は、インターバンクと裁定取引の二つ!( ・`ω・´)キリッ
世界最大の為替市場インターバンクについて
FX会社は、自社で勝手に値段を決めて出しているわけではないんです。
為替市場の元にはインターバンクという世界最大の為替市場があり、そこの為替レートを加工してFXトレーダーに提示する仕組み。
インターバンク市場は、大手銀行や大手証券会社が参加する相対取引。
専用回線でつながれたクローズドな市場。各国の超大手金融機関しか参加できません。
そして、このインターバンクに参加できる規模の金融機関が、FX会社に対してレートを提示しています。
このインターバンクがバックにあることと限られた金融機関しかFX会社にレート提示できないために、どのFX会社のレートも大きな違いは出ないんです。
もう一つの理由である裁定取引
もしA社とB社の価格差が大きければどうでしょう?
FXトレーダーはいわゆる転売ができます。希少なブランドバッグをA店は2万円で販売し、B店は3万円で買い取ってくれるとしたら、A店で購入してB店で売れば1万円儲かりますね。
FXでも同じ。極端な価格設定にしましたが分かりますでしょうか。
ドル円をA社は118.00円で提示、B社は118.50円で提示と50銭も離れていればリスクなしで利益を得ることができます。
FX会社間の価格差で利益を得る「サヤ取り」
こうなるとA社には安く買いたいトレーダーが大量に集中し、B社には高く売りたいトレーダーが集中して価格はほぼ同じ水準になっていきます。これを専門用語で裁定取引やサヤ取りと呼びます。
コンピューターでシステムを組んでおいて極端な価格差が出た場合に、それを利用して売買している人達もトレーダーの中にはいます。
そのため理論上FX各社で違う価格を出せるとはいってもほぼ同じ価格になっていくのです(๑´ω`๑)♡
店頭FXでの価格確認の注意点
注意しなければいけないのはやっぱり指値・逆指値注文です。
前回の記事で書いたように、最高値や最安値などの水準は各社違ってきます。
またテレビや新聞に出る為替レート・FX会社が提供しているニュース記事の為替レートも違うため、ニュースで配信する記事の高値安値が自分の出した注文価格に達していても安心してはいけません。
必ずトレード画面や注文成立メールで確認するようにしてください( ・`ω・´)キリッ
今日もお空が綺麗ですね♡
最近寒い日が続きますが、その分空気が澄んでいて綺麗な空(๑´ω`๑)♡
昨日は東京でも雪が降ったとか!?こっちも降ったのかもですが、遅く起きたので見れませんでした…(´×ω×`)
今日はドル円が118円台まで少し戻ってきましたね。エントリーできるタイミングを探っております!