ギリシャ国民投票と雇用統計の曖昧性
最終更新日: 2015-7-6
7月5日に投票されたギリシャ国民投票は、チプラス政権が勝利宣言。
緊縮反対派が勝って、これから交渉難航になりそう。
さて、ギリシャ問題の前に前週の雇用統計について書いておきます。
珍しく木曜日に発表されたFX最大のイベントが雇用統計!
FXトレーダーがワクワクするひと時(´°ω°`)
その雇用統計が注目される理由は、米国が最大の経済大国だからですね!
事前予想と実際に発表される数値との違いで、動く時は動きます。
みんなの外為さんが出しているデータだと、米ドル/円の平均変動幅は55pips(55銭)
今回は52.8銭動いたので、かなり動きますよね。
先に簡単に雇用統計についてご紹介します!
雇用統計とは
- 米国の労働者数や失業率についての統計
- いくつか発表される数字の中で、非農業部門就業者数と失業率が最も注目。米景気の実態を示して、FRBや政府が行う政策もこの数字を見て決められるため重要度が高い。
- 毎月第1金曜日(夏時間:日本時間午後9時半、冬時間:日本時間午後10時半)に米ドル同省が発表。
・非農業部門就業者数:非農業部門で働く労働者の数
・失業率:失業している人の割合
ふつうは、毎月第一金曜日に発表する予定です。
今回は、金曜日が米独立記念日でお休みのために木曜日に発表されました。
FRBのイエレン議長、利上げするかしないかを決めるのはデータありきと、ずーっと言い続けています。そのデータの一つが、この雇用統計なんです。
つまり、雇用統計の数字が良いと、利上げ=米国の金利上昇。悪いと利上げを遅らせると市場は判断するということ。そのため、雇用統計の数字次第で為替相場は変動します。
ただし、ここでいう数字は、予想値と実際の数字の差。
重要な統計だから、アナリスト達が今回の非農業部門雇用者数は+22万人などと予想をしています。
そして、実際に発表された数字が+10万人と少なかったら、おおーっと投資家達がびっくりしてドル売りに走ったりするというしくみ。
だから、予想値を事前に調べておくこと。FX会社が雇用統計のスケジュールや予想値を出しているから確認しておくこと。
6月の米非農業部門雇用者数は22万3000人増で、事前の市場予想23万人増を下回り、米ドルが売られました。さらに、4月と5月分の数字が合計6万人下方修正。
えっと、雇用統計でもう一つ大切なのは、この数字、かなりいい加減だということ。
世界で一番、注目されている大事な経済指標なんだけど、出てくる数字は適当!
ちょっと言い過ぎかもだけど、それくらいの気持ちでいた方がいいことは確か…
日本人はマジメで、こういうデータや統計に間違いがあることを許せないたちだけど、
欧米の人達っていい加減なんですよね(´;ω;`)
(なので雇用統計を跨いでの取引は牽制しているのです…。)
だから、かなり数字にぶれがあることを覚えておきましょう!
過去の数字を修正するなんていつものことだし。季節要因=簡単に言えば、寒かったり暑かったりして働きたくない人が増えることやクリスマスだけ雇ったりで数字が動きやすいなんてこともあります。
毎月の数字をマジメにとらえ過ぎると損してしまうこともあるので気をつけましょう。
米雇用統計のトレードについては、今後も書いていきたいので、今回は基本だけまとめました!
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡
それでは皆様御自愛下さい♡