トランプ大統領が誕生する大統領就任式までのドル円市場を予想
最終更新日: 2016-11-16
ドナルド・トランプ氏が大統領に就任するまでのドル円の動き
2016年11月8日(火)に行われた米大統領選は白熱した大接戦でした。日本時間では11月9日(水)お昼過ぎには新大統領は決まるだろうと言われていましたが、その時点では世論調査とは異なりトランプ氏が優勢。ドル円は大きく円高に動きました。
結局当選が確実になったのは16時過ぎ。ヒラリー氏が有利だと言われていた州で勝利を重ねる予想外の展開でした。表向きにはトランプ派だと言えない隠れトランプ派の影響も大きかったようです。
ドル円市場に限らずユーロドルなどもドル高が進んでいて、為替市場はドルを中心に値動きが見られます。
トランプ氏の大規模なインフラ投資拡大政策に注目が集まっています。景気活性化の期待から米国株は上昇し、リスク選好的なドル買いも進んでいます。
さらに12月に期待されている米利上げの影響も後押しして101円台まで下落したドル円は1週間で109円まで円安に動いています。
大統領の就任式はいつ?
大統領の就任式は、大統領選挙の投票が行われた翌年に行います。就任式の日はアメリカ合衆国憲法で決められていて、1937年以降は1月20日の任期開始に合わせて開かれます。
トランプ氏はTPPに対しても一貫してNOと主張しており、アメリカの企業を優遇する政策を推しています。これも株高を後押しする要因の1つです。
就任式のスピーチも、勝利宣言のスピーチの時のように落ち着いた雰囲気で行われると予想しています。政策に対しての前向きな発言がされるため、1月20日の就任式もドル高に動く可能性は高いでしょう。
トランプ氏の新政権の布陣は?
2017年1月に発足するトランプ氏の新政権。トランプ氏の会見などはとても落ち着いており、淡々と準備を進めています。
副大統領に指名されているマイク・ペンス氏は共和党内でも保守的で、共和党主流派寄りです。過激発言が目立つトランプ氏と共和党主流派との間の橋渡し役を務められると期待されています。
副大統領に指名されたマイク・ペンス氏
さらに、新たな政権の要となる大統領首席補佐官にはラインス・プリーバス氏を指名。ペンス氏と同様に保守派で、トランプ氏が舵を取る新政権をより安定的に遂行できると期待されています(๑´ω`๑)♡
大統領首席補佐官に指名されたラインス・プリーバス氏
またトランプ氏は、CBSテレビのインタビューで就任後に40万ドル(約4300万円)の年収を受け取らない考えを示し、支持者に対して移民への嫌がらせをやめるよう呼びかけるなど、各地で起きる抗議デモの沈静化を行っています。
米国の経済指標やトランプ氏の今後の発言に注目ですね(๑´ω`๑)♡
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