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ドル円相場は109円台まで円高ドル安に

昨日22日（火）の深夜にトランプ大統領は、米中合意について「満足していない」と発言しました。

さらに「中国との貿易協議は、まだ始まりだ」として今後も米中貿易摩擦問題の解決までは、時間がかかりそうです。

さらにトランプ大統領は「米朝首脳会談が6月12日に行われないかもしれない」と米朝首脳会談についても中止を示唆、「北朝鮮の態度次第では、開催されない可能性がある」というスタンスをとっています。

これを受けてドル円相場は昨日22日（火）に一時111円台に突入しましたが、現在110円を割り109円台の円高ドル安に動いています。

市場全体がリスクオフの警戒ムードに包まれてきました。では今後ドル円相場がどうなるのか？解説していきます(✻´ν`✻)

トランプリスクの影響は大きい

今日のドル円相場を見ただけでもトランプ大統領の影響力の大きさが分かります。

本日23日（水）の午前10時だけでも1時間で約40銭もドル円相場は下落していますからね(´×ω×`)

先週は、北朝鮮側が韓国で行われている米韓の合同演習を理由に南北高官会談を中止させました。

これは、来る米朝首脳会談を北朝鮮の優位に進めるための揺さぶりです。

今回のトランプ大統領の発言も米朝首脳会談前の揺さぶり合戦の一部と考えられなくもないです。

お互いに相手の譲歩を引き出そうして、威嚇し合っている状態ですね(´×ω×`)

しかしながらあのトランプ大統領ですから…本当の心変わりもあると思います。

そして米中貿易摩擦の問題と共に公表されたため市場では、リスク回避の円買いが強まったと考えられます。

日経平均株価や米長期金利も低迷している

先週までリスクオンムードで円安ドル高になっていたので、今日の急落で損失が出た方もいるかもしれません。

ではこのリスクオフの円買いはどこまで進むのでしょうか？日経平均株価を見てみましょう。

本日23日の日経平均株価は、前日比270円安で取引を終えています。2日続落ですね。

ドル円相場同様に軟調な地合いが続きそうです。

次は米10年債券利回りを確認してみましょう。

まだ3.0%を超えているとはいえ、先週の3.1%以上からは下落しています。

日経平均株価も米長期金利も低下していることからリスクオンに戻るのは、まだ時間がかかりそうです。

FOMCまで次の材料待ちになりそう

米長期金利の上昇も落ち着きを見せているためドル円相場は、次の材料待ちになっています。

かといって北朝鮮とアメリカの関係は、地政学的リスクも絡んでいるため注目度の低い経済指標などの小さな要因ではなかなかこのムードは変えられません。

そうなると6月14日開催の次回FOMC（連邦公開市場委員会）ですが、すでに利上げは織り込み済みとの見方が強いため「年3回の利上げペースの増加」がない限りは新材料になりません。

そこで明日24日（木）にダドリー米NY連銀総裁の講演があります。

ダドリー総裁は、今年の3月に「年4回でも利上げペースは緩やか」とタカ派的な発言をしたいので、少し期待が持てます。

しかしながら米朝首脳会談の開催は、6月12日ですよね(´×ω×`)

それまで今回と同じような相手の譲渡を引き出そうとする発言が、アメリカ・北朝鮮の双方からあると考えるとリスクオフムードはまだ続きそうです。

可能性は現段階では低いと思いますが、首脳会談の中止が決定となった場合もう一段大きく円高に動くと考えられます。

今週のドル円相場は値動きが激しいので、今週のトレードはしっかりとストップを入れてトレードしましょう(　･`ω･´)ｷﾘｯ