中間選挙後の為替ってどうなるの?過去データからドル円相場がどう動いたか解説します!
最終更新日: 2018-11-14
2018年・2019年への為替の影響はあるのか?
2018年も11月6日(火)に中間選挙が行われ、早くも1週間が過ぎました。
事実上トランプ大統領率いる共和党(与党)の勝利とされているため、この1週間でドル円相場は円安ドル高に動いています。
この選挙結果は、長い目で考えても円安ドル高要因で働くはずです。
2018年末にかけての影響について、詳しく書いた記事↓
大統領選と同じく中間選挙は、4年に1回のペースで行われています。
しかし与党・野党の議席数の変動があるので、毎回為替に同じ影響が出る訳ではありません。
今回は2002年以降の中間選挙のデータを参照して、2018年末・2019年以降の為替にどう影響があるかを解説します!
過去の中間選挙後は、ドル円がどう動いたのか?
2代前であるブッシュ大統領の頃まで、さかのぼってみましょう!
ジョージ・W・ブッシュ大統領は2000年に行われた米大統領選挙で勝利し、第43代アメリカ合衆国大統領になり、2001年~2009年まで2期務めました。
ジョージ・W・ブッシュ大統領もトランプ大統領と同じ共和党
お父さんのジョージ・H・W・ブッシュも第41代目の大統領であることで有名ですね。
そしてその後2009年~2017年まで、大統領を務めたのが記憶に新しいオバマ大統領です。
バラク・オバマ大統領は民主党
「Yes We can」で日本でもお馴染でした!彼が民主党所属だったことはご存知でしたか?
そして2017年からは、現在のトランプ大統領となっています。
アメリカは日本と違い、共和党と民主党との政権争いが熾烈です。
ブッショ大統領の前は、ヒラリー氏の旦那さんであるクリントン大統領でしたね。彼は民主党でしたので、政権は5代連続で交代していることになります。
では、それを踏まえて2002年からの中間選挙結果を見ましょう!
2002年以降の中間選挙結果
年 | 大統領 | 与党 | 上院 | 下院 |
---|---|---|---|---|
2002年 | ブッシュ大統領 | 共和党 | 共和党49 → 51 , 民主党50 → 48 | 共和党221 → 229 , 民主党212 → 204 |
2006年 | ブッシュ大統領 | 共和党 | 共和党55 → 49 , 民主党43 → 49 | 共和党230 → 202 , 民主党201 → 233 |
2010年 | オバマ大統領 | 民主党 | 民主党57 → 51 , 共和党41 → 47 | 民主党 256 → 193 , 共和党 179 → 242 |
2014年 | オバマ大統領 | 民主党 | 民主党53 → 44 , 共和党 45 → 54 | 民主党201 → 188 , 共和党234 → 247、 |
2018年 | トランプ大統領 | 共和党 | 共和党51 → 51 , 民主党49 → 47 | 共和党235 → 201 , 民主党193 → 226 |
無所属票は今回含めていません。2018年の中間選挙は、11月14日現在までの開票結果を参照しています。
もうお気づきの方もいると思いますが、2006年~2014年までの3回の中間選挙はいずれも与党が上院・下院の両院で議席数を減らしています。
そう思うとトランプ大統領の上院での勝利は、大きな成果であったことがわかりますね。
2002年は、9.11テロの翌年だったので少し特殊
一方2002年の中間選挙では、与党である共和党が両院で議席数を伸ばしたまさに歴史的な勝利でした。
これには9.11テロが大きく関係していて、大統領によるテロ後の迅速な対応振りが高い支持を得ました。
それを前面にアピールしながら、大統領自身が選挙活動へ積極的に参加したことが勝利のカギを握りしましたね。
今回の選挙では下院は野党である民主党に負けていますが、近年の相場だと2002年の中間選挙が一番近い形になります。
あれだけ敗戦濃厚と言われる中、トランプ大統領が上院で勝利したことも歴史的な勝利と言えますからね( ・`ω・´)キリッ
2002年中間選挙で与党が勝利した後のドル円相場
2002年はこれだけ共和党が歴史的な勝利を収めた訳ですから…「為替にも大きな円安ドル高の波が来ているだろう!」と思ってしまいますよね。
月足チャートになりますが、当時のドル円相場を見てみましょう!
月足チャートで見ると、選挙後の2002年12月に大きく円高に動いています。一体何が起こったのでしょうか?
テロ復興の停滞と地政学的リスクの拡大
2002年は11月5日(火)に中間選挙が行われました。
値動きが気になったので、週間のデータで追ってみました。
アメリカ ドル / 日本 円【USDJPY】:外国為替 - Yahoo!ファイナンス
週間データで見ると11月末にかけて一時的に円安が進んでいますが、年末~2003年にかけては大きく円高となっています。
そもそも2002年は、大きく円高が進んだ年でした。2001年9月に起きたテロ復興を支援するために、2001年末には多くのドルが買われました。
しかしながら2002年に入ってもアメリカの経済復興は停滞していることが分かると、逆にドルは売られて大きく円高が進みました。
2003年年始からイラク戦争が激化
月足チャートを見ると、2002年12月から再度円高ドル安が進んでいることがわかります。
これはアメリカが主体となって武力行使に出た「イラク戦争」が原因です。
ブッシュ大統領は、2002年1月の一般教書演説においてイラク・イラン・北朝鮮を「悪の枢軸」と名指しで批判しました。
そして、中間選挙からわずか3日後の11月8日に国連では、イラクに「武装解除の最後の機会を与える」とする決議がされました。
しかしながらイラクはこの決議に猛反対し、同年12月7日に膨大な量の申告書を国連に提出しています。
中間選挙と並行して、一触即発の状態が続いていたんですね。
2002年のデータを見ても共和党が勝利を収めた後の1ヵ月間ほどは、円安ドル高となっています。今はちょうどその期間に当たりますね。
もちろんテロという大きな出来事があり背景は違いますが、大きな勝利を収めても選挙の結果だけでは為替は動かないということが分かると思います。
トランプ大統領だからあり得る地政学的リスクの拡大
2002年の中間選挙結果を参考にすると、トランプ大統領は上院での勝利を良いことに今までの強硬姿勢をさらに強める可能性があります。
その矛先が中国になるのか?北朝鮮になるのか?もしくは日本になるのか?まだ定かではありませんが、敵を作りやすい体質なので今後選挙での勝利がきっかけで地政学的リスクが高まることは十分に考えられます。
そしてイラク戦争の引き金となった一般教書演説が、来年1月に控えています。
一般教書演説は、大統領が両院の議院を前に国の現状について見解を述べる演説です。恒例として1月最後の火曜日に演説が行われます。
ロシア疑惑捜査も大詰めに迫っている
サプライズ好きなトランプ大統領のことですから、予期せぬ発言が飛び出す可能性もあります。
選挙に勝ったことでのリスクオフ要因も存在しているということですね(´×ω×`)
現在は追加利上げや米経済好調の後押しが強い
あくまで選挙結果は、1つの結果として捉えておきましょう!それよりも現在は、12月に期待されている今年4回目の利上げや米経済の順調な伸びの方が円安ドル高要因となっています。
この基盤がある限りは、大筋円安で問題ないと思います(๑´ω`๑)♡
選挙で勝利したことに慢心せずに、トランプ大統領には来年まで少し静かに過ごして頂きたいものですね。
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コメント (4)
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1. 匿名 成龍
来年もなんかありそうですね。
FXは戻り売りの方が初心者は勝ちやすいと思います。
映画「ポリスストーリー1985」を見たらメイさんが出演してましたよ。
ヒロインがメイさんです。 -
2. メイ
トランプ大統領のことなので、厳しそうですね。
私に似てる女優さんがいたってことでしょうかね?
え?昭和顔ってことですか?笑 -
3. オザキ
FXやりだして5ヶ月目の者です。
悲しいかな50万で始めた資金が現在31万まで溶かしました。損大利小ばかりで損切りいつも伸ばしてしまい利確はすぐやってしまう馬鹿野郎です。メイさんの利確の基準損切りの基準は何ですか?それと時間足の安値高値に水平線引いてトレードしてるのですがエントリーポイントが最近ますます分からなくなってきました。悪いながらも調子良かった時はプラス月2回あったのですが最近全く分からなくなってます。エントリーポイントの基準などありましたらご教授頂けたら幸いです -
4. メイ
コメントありがとうございます!
寧ろ始めて5ヶ月で2回プラスの月があっただけでもすごいと思います!でもトータルでプラスが出ていないと精神的にきついですよね。
私の利確・損切りの基準は、基本的にフィボナッチ・リトレースメントで見ています。また高値安値と指値が集まるような価格はかなり意識していますね。最近では順張りでトレードすることが多いです。
調子がよかった月があるとのことで、今一度そのときのトレード方法を洗い直すのが一番近道かもしれません。
いくらプラスだかは記載していないので推測で書きますが、プラスと言えども「ただ単純に運がよかったのか?」「その相場に合っていたのか?」「現状と何かが違うのか?」を掘り下げてみましょう!
疑心暗鬼になっておられるようなので、一度原点に返ってみるのが一番頭がスッキリするかと思います。頑張ってください!