米11月雇用統計は予想を下回る!2018年末に向けたドル円の最悪シナリオを考えてみた
最終更新日: 2018-12-8
1分でわかるこの記事の内容
- 12月7日(金)に発表された米11月雇用統計は市場予想を下回った
- 米11月雇用統計結果をおさらい
- 2018年12月利上げはあるのか?
- 2019年以降の利上げ観測はかなり後退?
- 2018年末から2019年のドルの最悪シナリオとは?
12月7日(金)に発表された米11月雇用統計は市場予想を下回った
昨日12月7日(金)に米11月雇用統計が発表されましたね!
FRB(連邦準備制度)が行っている2019年以降の利上げや利上げ打ち切り時期に大きく影響するとして、今回の雇用統計は注目されていました。
しかしながら結果は、雇用者数と賃金の伸びで市場予想を下回りました(´×ω×`)
この結果は、今後のドルに大きな影響を与えそうです。
今日はまず米11月雇用統計結果のおさらいと今後のアメリカ・ドルのシナリオを考えてみます!
米11月雇用統計結果をおさらい
今後のシナリオを考える前に、まずは昨日発表された米11月雇用統計の内容を確認してみましょう!
2018年米11月雇用統計の予想と結果
予想 | 結果 | 前回 | |
非農業部門雇用者数変化 | 20.0万人 | 15.5万人 | 25.0万人 |
失業率 | 3.7% | 3.7% | 3.7% |
平均時給(前月比) | 0.3% | 0.2% | 0.2% |
平均時給(前年比) | 3.1% | 3.1% | 3.1% |
失業率は低水準を維持したものの肝心の雇用者数と平均時給が落ちてしまいましたね。
雇用者数15.5万人は、決して悪い数字ではありません。2018年で見れば、3月や9月の方が悪いですからね。
しかし中間選挙も終わり、今後の米経済・米株価の伸びという市場の期待に届かなかったという事実は大きいです。
パウエルFRB議長は「米労働市場は非常に力強い」と述べていた
6日深夜にパウエル議長は、「米経済は、全般的に非常に良好に推移している」と発表していました。
雇用者数などが市場予想を下回ったとしても問題ないと捉えているのか定かではありませんが、確実に今回の結果は今後の利上げ動向に影響を与えそうです。
2018年12月利上げはあるのか?
こうも雇用統計の結果が悪いと濃厚と思われていた2018年12月の利上げも「実施されないのでは?」という懸念が出てきます。
ここで米利上げの動向を探る「CMEのFedWatch tool」を見てみましょう!
Countdown to FOMC: CME FedWatch Tool
これを見ると12月19日(水)に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では、現行の2.00~2.25%よりも2.25%~2.50%の方が予想が高く71.5%で利上げするだろうと見られています。
雇用統計こそ悪かったですが、年内の利上げは「ほぼほぼある」と見ていて問題なさそうです。
2019年以降の利上げ観測はかなり後退?
次に来年2019年の米利上げ動向を考えてみましょう!
「CMEのFedWatch tool」は、1年先まで予想が見れます。2019年11月の予想を見てみましょう!
2019年11月の予想だと、2018年12月に利上げがされたとして1回も利上げが行われない確率が一番多い38.2%です。
次いで利上げ1回が34.8%、2回が13.5%となっています。まだ今年の4回目の利上げが実施されていないことも考慮されていますが、ちょっと「低いな」と感じました。
この結果を受けて、来年2回の利上げを予想するアナリストたちが増えてくると考えられます。
しかしこの「CMEのFedWatch tool」はあくまで予測です。ちょうど2018年3月の利上げ予測データがありました。
2018年3月時点での2018年利上げ4回目観測↓
2018年3月時点での「年内利上げ4回の予測」は、わずか26.8%でした。かなり低い数字ですよね。
しかしその後の米経済の伸びが後押しとなり、FRBは年4回目の利上げを実施しようとしてます。
ちょうど2018年3月と言えば、今回の雇用統計と同じように市場予想を大きく下回った時期です。
2018年で一番雇用者数が少なかったのも3月です。雇用統計結果は大きく利上げ動向に反映されますが、1回の結果ではまだ来年通しての予測を決めつけるのは難しいということですね( ・`ω・´)キリッ
2018年末から2019年のドルの最悪シナリオとは?
そうは言っても肝となるタイミングで発表された米11月雇用統計の結果が、市場予想を下回った事実は変わりません。
そこで今後のアメリカ・ドルにとって最悪のシナリオを考えてみました。
- 2018年12月の政策金利据え置き(利上げ実施せず)
- 2019年以降の利上げが2回以下
- 2019年内に利上げの早期打ち切りを発表
- 政策金利の最終誘導値を3.00%に修正
- 上記利上げ後退に伴いNYダウ平均株価の下落・ドルの下落
- 逆イールドが予兆している景気後退の実現
- 金融市場の混乱からデフォルト(債務不履行)する可能性
あげたらキリがありませんが、悪い方向に転がれば一気に落ちてしまうのが景気動向です。
上記の可能性は低いですが、ゼロではありません。2018年3月に年4回の利上げが行われると思われていた予測と今月利上げが実施されないという予測数値は、そこまで変わりがありませんからね(´×ω×`)
来週のドル円はさらに上値が重そう
来週以降、ドル円は雇用統計の結果を受けてさらに上値が重そうです。
112円後半で週末を迎えましたが、112円半ば~前半までの円高ドル安も想定にいれましょう!
次回FOMCまであと2週間ありませんので、それまで材料がない限りは動きが少ない相場となりそうですね。
まずは今年4回目の利上げが行われるか?12月19日(水)のFOMCに注目しましょう!
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コメント (2)
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1. アリナミン
慧眼素晴らしいですね!
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2. メイ
>アリナミンさん
コメントありとうございます!(๑´ω`๑)♡
あくまでリスクオフの推測なので、現段階では2019年がアメリカにとって厳しい年になるかなぁといった具合です。
漠然としていてもFXではそういった推測の積み重ねが重要なので、頭のどこかにこういった考え方があればOKだと思います(✻´ν`✻)