「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」って何?FXでの失敗例を元に解説します!
最終更新日: 2019-3-8
1分でわかるこの記事の内容
コイントスで「裏・裏・裏…」ときたら?
いきなり難しい漢字ですね。あなたは「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」という言葉を聞いたことがありますか?
例えば「コインを5回投げる」とします。
裏が連続すると「次は表!」と思ってしまう
4回目まで投げた結果が「裏・裏・裏・裏」と全て裏だった場合、あなたは「次こそ表が出る!」と思ってしまいませんか?
これこそが「ギャンブラーの誤謬」です。
確率から言えば表が出る確率も裏が出る確率も1/2ですので、5回目はどちらも同じ確率です。
でも「これだけ裏が連続したんだから…」「試行回数が増えれば確率通り1/2に収束していくから」という考えから「次は表なのでは?」と考えてしまいます。
ギャンブラーの誤謬は、FXにも存在する
「これだけ売られたからそろそろ買いでは?」「雇用統計の結果がずっとプラスできているから次はマイナス」など、至るところで過去の結果に捉われて本質を見失った思い込みが発生します。
今日はFXでよくある失敗例を元に「ギャンブラーの誤謬」を解説していきます!
そもそもギャンブラーの誤謬って何?
私のブログでも心理学やメンタルについて、いくつか記事を書いてきました。
心理額やメンタルに関する記事↓
その中でも無意識に働いてしまうのが、このギャンブラーの誤謬です。
- ギャンブラーの誤謬とは:主観や経験によって、根拠がない思い込みをしてしまう。確率を歪めて、誤った解釈をしてしまう現象
言葉は知らなくても、あなたの日常の中に昔から根付いているからです。
サイコロで1が続いた時、おみくじで凶が連続した時、嫌なことが続いた時などなど「次こそは○○」と考えたことはありませんか?
人間は無意志のうちの心のバランスをとりたがる
これは人間の性質上、避けては通れません。私たちは、常に心のバランスをとろうとしています。
嫌なことがあれば、プラスの発想をしてバランスをとろうとします。「嫌なことがあれば、良いことがある」これは友達を励ます時に使う言葉ですが、そんな保証はどこにもないんですよね(´×ω×`)
人間関係にも言えることです。夫婦の関係は特に顕著で「ヒステリックな奥さんには、もれなく大人しい旦那さんが付いてくる」なんて心理学では言われています。
逆にギャンブラーの誤謬にあたらないもの
バランスを考えると全てのものがギャンブラーの誤謬にあたりそうな気がしますが、ジャンケンはそれに該当しません。
ジャンケンは「次に何を出すか?」を駆け引きしています。なので、確率は純粋な1/3ではなくなりますね。
連続で出すことさえも戦略な訳で、過去の事象が次へ影響してきます。
ギャンブラーの誤謬かの判断基準は「毎回独立した事象なのか?」「前回と関係しているのか?」ここが重要になってきます。
FXでのギャンブラーの誤謬とは?
ここまでの説明でギャンブラーの誤謬がどんなものか分かったと思います。
FXも過去の動き=チャートを見てトレードしますから、ギャンブラーの誤謬が存在します。
FXでギャンブラーの誤謬にあたる例
- 闇雲に過去のチャートから予測してトレードをする
- 経済指標の結果
- レンジ相場での値動き
- 自分のトレード勝敗
他にもあると思いますが、初心者さんにありそうなケースを並べてみました。
1つ目は、一番ありがちな「そろそろ」という考え方が危ういです。
「これだけ下がったからそろそろ買い」逆もまた然りで「これだけ下がったからまだ下がる」これはどちらもギャンブラーの誤謬です。
そこに根拠がなければ、過去の値動きがバイアスとなっているだけです。
本日雇用統計が発表されますが、これも毎回独立した発表内容です。(過去の修正は別として)
時々結果を「丁半博打」のように予想する方がいますが、それこそギャンブラーの誤謬ですね。前回良かったからと言って、今回マイナスになる保証はありません。
レンジ相場でよく陥りがちな心理
今週始めも値動きが少なくレンジ相場に入りそうな動きでした。ドル円で気を付けなければならないのがこのレンジ相場の値動きです。
例えば110円~111円を行ったり来たりしているレンジ相場が1週間続いたとします。
こうなると「上がっても111円」「下がっても110円」という考えに陥り、レンジブレイクの考え方がどこかにいってしまいます。
レンジ相場の期間が長くなればなるほど、この考えは強まります。しかし、レンジ相場もいつかはブレイクします。
そうなったときに大きく損失が出るので、過度な思い込みは厳禁です。
「負けが続いたから次は勝てる」はギャンブラー的思考
「これだけ負けたから次こそは!」もうあなたもお分かりですね!これこそギャンブラーの誤謬というか負けギャンブラー的な思考です。
FXはギャンブルではありません。何の根拠もなくトレードをしていても勝てる保証なんてどこにもありません。
頭の片隅でギャンブラーの誤謬を意識してトレード
レンジ相場でなくても、トレーダーの中で高値・底値はかなり意識されています。
しかし、いくらその値で反転したとしても次もブレイクしない保証はどこにもありません。
私も含めてですが、トレーダーは無意識のうちに過去の値動きからバイアスをかけているんですね。
「行き過ぎもまた相場」とはよく言ったもの
相場の世界には「行き過ぎもまた相場」という格言があります。
予測される水準を超えても動き続けることがあるのが相場だという意味です。
あくまで予測は人が作り出した枠組み=思い込みです。為替相場はコイントスのように1/2の確率で決まるものではなく、もっと複雑な動きをします。
そこにギャンブラーの誤謬を用いること自体がズレていると、この記事を読んだあなたなら分かるはずです。
「今度こそ○○」「次こそ○○」「そろそろ○○」と思って売買ボタンを押そうとしている方は、一度取引を止めて根拠をもう一度考えてみてください(✻´ν`✻)
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コメント (3)
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1. 対魔物討伐隊
振り返ってみると気付くのですが、やってるときに、気づけないのは何故なんでしょうか。
トレード日誌などをつけて、そこに陥らないように注意してるのですが、魔物のようなものがいる気がします!! -
2. とーく
いつも良い情報ありがとうございます。
やはりパチンコ、パチスロでもこの辺の基本を理解出来てないとトータルプラスにはできません。
ハマったから、そろそろ出そう。出過ぎたからそろそろハマりそうなど、よく耳にしますが、完全確率(数学的には独立試行)を理解してない証拠です。
過去の履歴には一切影響を及ぼさないのが確率なんですが、意外とパチンコパチスロ歴が長い人ほど、自分の経験だけを優先して理解してもらえません。
パチスロやってた時は、その台を打つ根拠を凄く大事にしてましたが、FXはまだ根拠が薄いままトレードしている部分が多いです。それでもトータルで一応プラスになれてるのはパチスロでの経験を活かせているからかも知れません。
どちらにせよ、もっと効率的に勝たないと話にならないので、日々勉強します(メイさんのブログで) -
3. メイ
コメントありがとうございます!
>対魔物討伐隊さん
>魔物のようなもの~
とても気持ちがよくわかります!FXトレーダーであれば誰もがそれと戦っていますよね。
何かミスをしているときもそこに気付かず後になって後悔する…。人間は何度も失敗を繰り返して成長していくんですね(´;ω;`)
>とーくさん
パチンコ、パチスロの話も面白いですよ!
私はやらないのであまりわかりませんが、歴が長い人ほど特殊っていのはよくわかります。
「クセがある」というか確率とか明らかなものよりも、その人の経験の方が実際に起きたことなので強く感じているんでしょうね。
それが再現性が高ければ勝ちパターンとして確立されますが、偶然だった場合はただのガンコになりますからね。ともあれ数字が関係する世界はやはり面白いです(๑´ω`๑)♡