フラッシュクラッシュが再度起きる確率と起きやすい時間帯について解説
最終更新日: 2020-12-12
急変と天災は忘れた頃にやって来る
長期休暇が近づくと頭によぎるのが…2019年始のフラッシュクラッシュです。
この時ドル円相場は、たった数分間で最大400pips以上急変しました。
フラッシュクラッシュの詳しい解説はこちら↓
今年の1月のことなので、まだ記憶に新しい方が多いと思います。正月も閑散相場だったので、今のように流動性がない相場がくると…
なんて考えてしまいます。それと同時に頭のどこかで「あれだけの暴落は、そうそう起きないでしょ」と楽観的に考える部分もありますよね?
毎日怯える必要はないけど、万が一でもくるかもしれないという考えをもっておくことは重要です。
今回は似たような相場だからこそフラッシュクラッシュが再度起きる可能性と起きやすい時間帯について、また私たちの対応策についても書きます!
「絶対にないなんてことはない」新常態化する暴落
2019年6月ですが、ロイターに気になる記事が載っていました。
焦点:魔の時間襲うフラッシュクラッシュ、為替市場の新常態か - ロイター
年始に起きたフラッシュクラッシュが「ニューノーマル(新常態)化しつつある」というものです。
あれほど大きな暴落までいかずとも「ミニ・クラッシュが2週間に一度ほど発生している」「それが将来大規模な流動性ストレスイベントが起きる予兆という可能性もある」とIMF(国際通貨基金)の金融資本市場局次長が語っています。
ドル円以外でもフラッシュクラッシュは起きている
また2月11日には、スイスフランが乱高下しユーロ・ドル・円に対して急変を見せました。
こちらも約30分間で100pipsほど上下で動き、何事もなかったかのような相場に戻っています。
そして、先日8月12日にアルゼンチンペソも急落しましたね。
こちらも対ドルで、先週比25%安の大幅な下落を見せています。
「○○・ショック」と呼ばれるような大きな急変はしばしば起きていますが、確かに頻度が増えているようにも感じます。
理由の1つは、長引く米中貿易摩擦
こういった急変は為替相場・経済状況が安定しない時期に起きやすいです。
もうみなさんも周知の通り、昨年夏から米中貿易摩擦が激化し、世界経済は不安定な状況です。
だって、世界1位と2位の大国が関税で殴り合いしてる訳ですからね。現在のドル円相場もその影響を受けて、リスクオフの円買いが蔓延しています。
この状況が続く限り、再発する可能性は高いです。先日の記事で、2020年の大統領選まで貿易摩擦が続くのでは?という書きましたが、いつ終わるかは不明です。
もう1つの理由はAI・自動売買の進化
フラッシュクラッシュがあれだけ大きな変動となったのは、AI(人工知能)による自動売買が関係しています。
一定のアルゴリズムで行われるトレードが幾重にも重なって、大きな暴落を作りました。これが全て人間の手によってトレードされていたら?途中で反発を狙うトレードもあり、ここまで大きな変動にはなっていなかったんです。
年始からすでに半年以上経っていますが、その間にもAIは進化し、新しいアルゴリズムでトレードをしているものもあるはずです。
もちろんこういった暴落を起こさないようなシステムも開発されているとは思いますが、為替相場にはストップ高・ストップ安のようなものは存在しませんからね。
青天井なのが魅力でもある訳ですが、今後AIの比率が高くなればなるほど再発の可能性は高まると考えられます。
フラッシュクラッシュはこういう時期・時間帯に起きる
もうご存じの通り、時期は閑散相場や取引量が低い時期に起きやすいです。
なので、このお盆休み期間中もその1つになります。今年はシルバーウィークの連休は、そこまで長くないので次は年末年始休暇が怪しいです。
「魔の時間」と呼ばれる時間帯に起きる
為替相場は24時間取引ができますが、実は魔の時間(ウィッチングアワー)と呼ばれる時間が存在します。
それが、日本時間の午前6時~7時です。日本はニューヨークより13時間進んでいるので、向こうは午後5~6時に当たります。
この時間はニューヨークのディーラーたちが手じまいをし、取引が少なくなります。そしてまだ東京市場がオープンする前ですから、1日で一番取引量が落ちる時間となる訳です。
この時間について「アレ?」と気づいた方もいるのではないでしょうか?
FX会社のメンテナンス時間とも被る
各FX会社によって時間はズレますが、定期メンテナンス時間とこの魔の時間が被ることあります。
DMMFXは、5時59分~6時00分までの1分、SBIFXは5時30分~6時00分までの30分など会社によって開きがありますね。
メンテナンス中は取引も不可能になるので、できる限りポジションを持ったままは避けたいところです。
「起きない」と思っているとパニックになる
さらに記憶をさかのぼると、2015年1月のスイスフランショックも記憶に新しいです。
あの時は、スイス国立銀行の為替介入によって「ユーロフランは絶対に1.200ユーロを抜けない」と言われていました。
しかし1月15日に突如、介入撤廃をして悲劇は起きました。
何度も底が守られていたので「絶対大丈夫」「ナンピンすれば絶対に勝てる」なんていうバイアスがかかっていたんですね。
なので、今のドル円相場も「105円は割らないから大丈夫」と思っていたり、「フラッシュクラッシュ級は来ないから平気!」なんて思っていると、万が一来た時にパニックになります。
暴落・暴騰時のFX会社比較
パニックにならないために、日ごろから「もし起きたら…」と考えることや急変時への準備は必要です。
そしてあまり知られていませんが、FX会社によってフラッシュクラッシュ時の対応も様々でした。
スプレッドの拡大
噂では、ドル円のスプレッドが瞬間的に200銭まで膨れ上がったFX会社もあるようです。(私が目視で確認した訳ではないので定かではありません)
瞬間的に大きな変動を見せたので、FX会社もリスクを避けるためにスプレッドを拡大するのは仕方がないことです。
各社スプレッドを拡大した訳ですが、唯一SBIFXのみは0.27銭のままトレードが可能でした。これは大きなメリットですね。
1分足のデータが抜けたFX会社もあった
あまりにも激しい急変によって取引不可になったり、1分足のデータが抜けたFX会社もありました。もちろんそうじゃないFX会社もありましたが、FX会社のサーバの兼ね合いですね。
セントラル短資FXは、最大17分間のデータが抜けたようです。逆にDMMFXは、データ抜けはありませんでした。
動きも早かったので約定されるかどうかは別として、取引できない状態では対応することができませんよね?
急変時に対応できるFX会社を使っておくというのが、私たちができる最大の対策になります。
フラッシュクラッシュはまた必ずくる
長い目で見れば、年始と同じようなフラッシュクラッシュは必ずまた来ます。
それがいつ来てもいいように、トレーダーとして最低限の準備をしておくことは重要です。
AIが引き起こした急変でなくても、ドル円相場も年初来安値を更新しそうな相場になっています。
「もしもor万が一こうなったら…」と柔軟な思考で、バイアスを外して考えることがFXでは重要です。
何か起きてから後悔しないように、今のうちからFX口座を変えるなどして準備をしておきましょう!
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