消費税が増税されたらドル円相場は円安ドル高になる?過去3回時の影響をチェック!
最終更新日: 2019-9-3
2019年10月に消費税10%へ増税
私たちの生活にも密接な関係がある消費税が、2019年10月に8%から10%に増税されますね。
10%への増税はすでに2回延期されていますが、もう増税まで1ヶ月をきっています。
10%って結構大きいですよね。「増税前にあれを買っておかなきゃ!」と駆け込み需要が増えそうな気もしますが、本日3日に麻生財務相は「大幅な駆け込み需要は見られていない」と発言しました。
駆け込み需要がなければ反動の景気後退もない?
今回はメディアでもあまり騒がれていないことによって少し実感がないですが、まもなく消費税は増税します。
そして私たちトレーダーは、増税による為替への影響・円の価値についても気になるところです。
今回は過去3回の増税時の為替の動きをチェックしながら、2019年増税後のドル円相場について考えてみましょう!
過去3回の増税時にドル円相場はどう影響を受けたのか?
日本の増税は、過去3回ありました。まずは、過去3回の増税がいつ行われたのか確認しましょう。
- 1989年4月:0%→3%へ 消費税導入
- 1997年4月:3%→5%への増税
- 2014年4月:5%→8%への増税
7~8年周期で過去3回とも4月に導入・増税されていますね。今の若い方は信じられないかもしれませんが、消費税が導入される前は自動販売機も100円で買えた時代があったんですよ(✻´ν`✻)
では、各増税時の時代背景と為替への影響はどうだったのか見てみましょう!
1989年4月の導入時(0→3%)は円安ドル高に
1989年と言えば、平成が始まった年です。
このころの日本と言えばバブル真っただ中ですね。日経平均が最高値である38,985円を記録した年でもあります。
初めて消費税を導入した1989年4月から1990円4月までの間に、約130円から160円へ大幅な円安トレンドが出来ています。
変動率だけで見ても約23%の動きです。古いデータなので月足でしか見れませんが、増税される前も円安に動いています。
1997年4月の増税時(3%→5%)も円安ドル高に
3%→5%への増税時は、1991年にバブルが崩壊し経済は減速している状態でした。
1997年には、アジア通貨危機も起きています。1回目とは逆で、平成の不況真っただ中でしたね。
一度は円高に動いたものの、1年後には大きく円安が進んでいます。
増税時は120円台だったドル円は、16か月後の1998円8月に147円の高値を付けています。変動率は、20%弱ありますね。
2014年4月の増税時(5%→8%)も円安ドル高に
2014年と言えば、アベノミクス相場の真っただ中ですね。まだこちらの増税時は、記憶に新しい人も多いはずです。
増税した2014年4月は、103円台だったドル円相場も1年後の2015年4月には、120円台まで円安に動いています。
こちらも変動率は、約20%ですね。過去3回とも綺麗に円安ドル高に動いていることが分かりました。
ではなぜ増税は、円安ドル高の影響を与えるのでしょうか?
増税すると円安ドル高になる理由
基本的には、増税をすると物価が上がります。
国内の物価が上がるということは、他の通貨に対して価値が下がるということです。
ドル円の場合は、ドルに対して「価値が下がる=円安ドル高」になるの図式が適応されます。
増税したら同じように120円台の円安になる?
もちろん増税するタイミングによって、景気・経済状況・時代背景は異なります。
必ずしも「今回も円安ドル高になる」とは言い切れません。データも過去3回しかないですからね。
過去3回とも大きな円安トレンドの中での増税
ここまでは増税後のドル円相場への影響を見てきましたが、増税前に注目してみると過去3回とも大きな円安トレンドの中で実施していることがわかります。
現在は、月足で見ると2017年始から緩やかに円高ドル安トレンドです。これってトランプ大統領が就任してからですよね。
ジワジワと円高に推移している中での増税は、過去3回のどれにも当てはまりません。
なので「増税をしたら約20%円安へ動く」というようなセオリーは、今回当てはまらない可能性が高いです。
また日本の増税と共に、アメリカの利下げも行われます。
増税の為替への影響は長期で見た方が良い
過去3回の導入・増税後を見ても分かる通り、1年ほどの長期で円安トレンドが発生しています。
逆に1997年は、増税した翌月・翌々月と円高ドル安に動いていますね。
なので、「増税=円安」と決めつけずに長期的な視点で見る方が良いです。
さらに言えば、今後米利下げが継続的に行われるか?9月の利下げだけで済むのか?によっても為替への影響は変わります。
経済指標のように短期で結果が出るものではないので、勘違いしないように注意しましょう!
本当に増税されるの?2019年のドル円相場は?
10月1日から消費税は、10%に増税されます。
ただ今回の増税は、軽減税率の導入など消費者が混乱することも多く、把握しきれていない人も多いですよね。
持ち帰れば8%だがイートインなら10%?
またキャッシュレスの消費者への還元対策など、「あと1ヶ月で本当に間に合うの?」という印象の方が大きいです。
実際「10月から増税されるよ」と言われてもあまり現実味がない人の方が多いですよね。
それでも今回の見送りは、すでに間に合わないため10月から消費税は増税されます。
ドル円相場は年末に向けての動きに注目
前節にも書いた通り、2019年のドル円相場への影響は長期的な動きで見てください。
また過去3回とも4月の増税でしたが、今回は半年ズレて10月の増税です。このあたりも影響に差が出るかもしれませんね。
為替動向を知るときに過去のデータを復習することは大事ですが、全てデータ通りにいかないのも相場です。
しっかりと自分の中で知識として持ちながら、今回の増税時も経験値として蓄え、あなたのトレードに役立てましょう!
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コメント (2)
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1. 匿名
何カ所か
円安ドル高の箇所が円高ドル安になっちゃってます(^_^) -
2. メイ
本当ですね(´×ω×`)
すぐに修正しました!