2020年東京オリンピックによる為替・ドル円への影響←過去6大会時の相場を比べてみた
最終更新日: 2020-1-24
2020年東京オリンピックまであと半年
2020年の東京オリンピックは、7月24日(金)~8月9日(日)まで開催されます。実はちょうど半年後です!
招致が決まったのが、2013年9月でしたからあれから6年以上も経っているのですね。
お・も・て・な・しの滝川クリステルさんも結婚
自国開催として応援したくなるのと共に、気になるのはやはり為替への影響です。
など気になっているトレーダーさんも多いと思います。
今回は過去のオリンピック開催時の為替相場を見ながら、あと半年に迫った2020年東京オリンピックの為替・ドル円への影響を考えます!
過去のオリンピック開催時の為替相場への影響
4年前の夏季大会は、ブラジルのリオデジャネイロで開催されました。
日本は41個のメダルを獲得したので、記憶に新しい人もいますね。
特に体操の活躍がすごかった
あまり遠い過去と比較しても意味がないので、夏季・冬季共に3大会までさかのぼってみます。
開催年 | 開催国 | 都市 | 夏冬 |
---|---|---|---|
2008年 | 中国 | 北京 | 夏季 |
2010年 | カナダ | バンクーバー | 冬季 |
2012年 | イギリス | ロンドン | 夏季 |
2014年 | ロシア | ソチ | 冬季 |
2016年 | ブラジル | リオデジャネイロ | 夏季 |
2018年 | 韓国 | 平昌 | 冬季 |
2008年・北京オリンピック~2018年・平昌オリンピックまでちょうど10年間・6大会の時のデータをまとめます。
開催国にアメリカがない事から対ドルにて、オリンピック開催時の相場を見てます。
開催前に通貨安になっていることが多い
例外もありますが、過去オリンピック6大会時の相場を見ると開催までの1~2年の間に開催国の通貨安になっていることがわかります。
そして2012年のロンドンオリンピックを除いては、開催後に再度開催国の通貨安。そこまで大きな動きでなくとも「ドル高になっていない」と言えます。
ユーロドルのみは逆で、開催前も後もドル安傾向で谷の位置でオリンピック開催となっていますね。(ユーロドルのみが通貨ペアが逆)
実は日本も招致が決定した2013年9月から大きく円安になっています。これは偶然ではなく、株価が関係しているからです。
開催国が通貨安になる理由
オリンピックの開催がその国で決定すると、建築関係の会社や大手ゼネコンに仕事が入ります。
新国立競技場もオリンピックのために新しくなりましたね!この数年で多数の競技施設が建設されました。
さらに海外から来る観光客や選手のために航空企業・宿泊企業も忙しくなります。そのため開催国の経済が活性化するのですね。
もちろん若干の誤差はありますが、オリンピックが開催国にもたらす経済効果はなんと3兆円とも言われています!
だからオリンピック銘柄が買われた
「数年後にオリンピックが開催されるからあの国の株を買おう!」いわゆるオリンピック銘柄が大いに買われました。
招致が決まった2013年9月の日経平均株価は、14,000円台でした。現在23,000円台後半を推移しているので、約10,000円の上昇を見せています。
もちろんアベノミクスでの後押しもありましたが、株高だけを見てもどれくらい影響があるかわかりますね?
そしてドル円相場も招致が決まった段階では、98円台でした。その後2015年には120円台を突破し、20円以上の通貨安を見せています。
現在は約110円あたりに落ち着きましたが、それでも招致決定から10円強の通貨安です。
「オリンピック開催国は株高・通貨安になる」という典型的な動きをとっており、開催後も過去のデータを見ると円安に動く傾向が強いと言えます。
日本株が買われると円安になる理由
「なんで日本株が買われると円が売られるの?逆じゃないの?」と疑問に思う方もいるはずです。
しかしこれには理由があり、まず日本株の流動には海外からの資金が多く流入していることが大きいです。
海外投資家や企業が日本株を購入する場合、他の通貨を売り円を買って株を購入します。しかしそうなると「円と株」のダブルで日本へ依存するので、何かあった時に怖いですよね?
よって海外投資家たちは日本株を買う(時に円を買う)場合、リスクヘッジとして同時に円売りも大量にかけます。
図でいうと下の段のようにリスクヘッジして、日本株を購入する方法が主流です。
株を購入する分よりも多く円売りをかけることによって、リスクヘッジをしている訳ですね。なので、外国からの資金によって株価が上昇すればするほど円安ドル高になります。
その他の為替への影響は?
すでにドル円相場は、円安ドル高の影響を大きく受けていますが、開催後もインバウンド消費などで経済が活性化する可能性はあります。
しかし良い事ばかりではありません。懸念材料もない訳ではないのです。
- 人が集まることでのテロへの懸念
- コロナウィルスなどの感染症の拡大
- 外国人来日による治安悪化
- オリンピック後の不動産価格の暴落?
毎回オリンピックの際に話題になりますが、北朝鮮は参加するのか?ボイコットなのか?少し緊張感がでますね。また平昌オリンピックの際は、「ロシアが韓国にサイバー攻撃をしかけている」という噂もありました。
オリンピックは「平和の祭典」なので政治利用は禁止されていますが、こういった懸念はあとを絶ちません。
また現在も被害が拡大している感染症も怖いです。これは開催国として、何かしらの対策を強いられるかもしれませんね。
さらに各地の観光地などでも問題視されている外国人観光客が起こす問題です。文化の違いもあるので仕方がないですが、日本は急速に進むインバウンドに対応しきれなく後手に回っている印象が強いです。
大筋で円安だが他にも要因は多い
オリンピック自体がリスクオフに繋がることは考えづらいですが、今年は米大統領選もあってその他の要因も多いです。
米中問題も一時休戦となりましたが、アメリカは対ユーロとの関係も危ぶまれていますね。オリンピックという点ではなく、2020年という面で見た方が理解しやすいはずです。
2020年・東京オリンピックの為替への影響まとめ
- オリンピック自体の影響は大筋で円安(開催国通貨安)
- 日本はすでに円安ドル高の影響を大きく受けた
- オリンピック開催後も通貨安に動く国が多い
この3点を抑えておけば問題ないです!
何よりあと半年に迫った2020年・東京オリンピックに期待する共に、日本選手の活躍も応援したいと思います!
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コメント (2)
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1. リタイア専業主婦@non
メイさん、初めまして。
いつも為になるお話をありがとうございます。
とてもわかりやすくて勉強になります。
これからもよろしくお願いいたします。 -
2. メイ
>リタイア専業主婦@nonさん
はじめまして!わかりやすくてよかったです(✻´ν`✻)
株高・円安の部分はわかりづらい説明のサイトが多いので、図解を使って説明しました!