為替相場が大きく動いた(トレンド相場)時にどうするのがベストなのか?
最終更新日: 2020-2-21
手段は「順張り・逆張り・様子見」の3通り
ドル円相場は、2020年2月19日(木)~20日(木)にかけて110円弱から112円強まで約2.5円ほど動きました。
ドル円相場を日足で見ていますが、最近の1日の値幅は約0.5円程度でしたね。それがこの2日で2.5円の動きですから、かなり動いていることがわかります。
直近で同じくらい動いた日を探すと2019年8月1日~3日にかけて、約3円ほど円高に動いているポイントがあります。ここはトランプ大統領が中国に対して関税発動を公表し、米中貿易摩擦が再燃したタイミングでしたね。
大きく相場が動いた時のトレーダーの行動は3つ
半年に一度くらいの頻度でこれくらい為替相場は動く訳ですが、大きく相場が動く局面でFXトレーダーがとる行動は大きく分けて3つです。
- 順張りでトレードする
- 逆張りでトレードする
- トレードせずに様子見する
結論から言えば、FX初心者さんは3つ目の「様子見する」がベストです。
もちろん順張りして利益が出ればよいですが、逆張りして無駄な損失を出すのは勿体ないですね。
ではなぜ様子見が良いのか?順張り・逆張りでトレードしていたらどうなるのか?など具体的に解説します!
年初来高値を超えるような円安での順張り
まずは順張りから説明します。
恐らく今回の円安の動きで「利益が大きくとれた」というトレーダーの方が少なかったはずです。なぜかと言えば年初来高値を更新し、その後もかなり急伸したからです。
ドル円相場は、2020年2月12日の高値を更新すると1月17日の年初来高値を連続で突破しました。
その後も勢いを留まることを知らず、110円という意識される値段も越し、2019年4月頃の高値である112円台前半まで一気に上がった形です。
FX初心者が順張りで入る恐怖心
FX初心者さんが大きく動く相場で順張りをした時の問題点は、いくつかあります。
- 動く相場時にエントリーすることの恐怖心
- 含み益が出た時の利確ポイント
- チャートが逆行した時の損切りポイント
まずは動いている相場でエントリーすることに恐怖心を感じるはずです。
「もしかしたら損失が出るかもしれない」「どこで入ればよいかわからないから怖い」そういった意識が働き、なかなかエントリーが出来ません。
始めはみんな怖いので慣れが必要です。今回も「トレードしたかったのにできなかった」という初心者さんもいたのではないでしょうか?
ルールが定まっていないとトレードできない
「怖くてトレードできなかった」という方はメンタルの問題もありますが、まずトレードルールが定まっていないことが大きな原因です。
ルールさえ定まっていれば、エントリーも利確も損切りも問題なくできるはずです。
逆にルールが定まっていたい状態、相場勘だけでトレードをして利益が出てもあまり意味はありません。
行き当たりばったりのトレードで利益が出ても経験値にはならず、むしろ将来的に見ればマイナスになる可能性さえあります。
高値を更新するような相場で順張りをしたら?
もしも今回110円あたりから順張り=買いトレードをしていた場合、112円で売れば1lot(1万通貨)でも約20,000円の利益が出ていました。
ただ今回は直近の高値を何度か更新しているので、「利確ポイントはここ」という判断が難しかったですね。
なので、うまく順張りをしても大きな利益をとり切れなかった可能性は高いです。約9ヶ月ぶりとなる高値の更新なので、余計にわかりづらかったですね。
高値を更新したから大きく動いたとも言え、順張りでも正直難しかった相場だと言えます。
トレンドに乗る順張りはFX初心者さんでも簡単にできるトレード方法ですが、「どこで入ってどこで抜ける」または「どこで損切りする」が明確になっていないのであれば入らない方が良いです。
日本人は逆張り好き、相場勘だけの逆張りは絶対勝てない
次は逆張りについてです。ツイッターでもつぶやきましたが、日本人は逆張りが大好きです。
日本人って本当に逆張り大好きですよね?
— FX投資家メイ @ FX収支公開してます/ドル円FXトレーダーブロガー/FX初心者/円高/リスクオフ (@fxsasakimei) February 21, 2020
「これだけ上がったからそろそろ下がる」
これって日本人が平均とか普通・通常を好むからです?社会でもちょっと枠から出たら叩かれるでしょ?
だから「いずれ正常に戻る」と考えて #逆張り する
安易な逆張りは危ないですよ↓https://t.co/rVWNGQ9XcG
あなたもチャートを見て「そろそろ反転しそう」なんて思ったことはありませんか?これは日本人が「平均や普通」といった中央値が好きだからです。
海外の投資家でもそういった人はいますが、日本人はその傾向が強いです。ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)といい、何の根拠もないのに「元に戻りそう。いや戻るに違いない!」と感じてしまいます。
ギャンブラーの誤謬って何?という方はこちら↓
だから逆張りは意識して止めないとダメ
順張りの時は怖くてエントリーできなかったのが、逆張りでは好奇心やそのあとの利益を想像して率先してエントリーします。だからこそ逆張りは意識して止めないと危ないです。
また動いている途中で逆張りエントリーした場合、考える暇もなく含み損が増えていきます。こうなると思考が停止し、損切りをせずに塩漬けになる可能性が高いです。
「いつかは戻るだろう」という考え方は問題を先送りにしているだけですし、相場勘だけでの逆張りは本当に無意味です。
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根拠とルールがあればどちらでもOK
そう思うと「様子見だけが正解なのか?」と思いますが、そうではありません。
しっかりとエントリーする根拠、利確や損切りのルールが明確になっていれば私はどちらで入っても問題ないと考えています。
ただ半年に一度あるかどうかの相場ですので、FX初心者さんがいきなり根拠とルールを明確になんてトレードできませんよね?だから様子見がベストと答えました。
様子見とはボーっとチャートを見ている訳ではなく、しっかりとチャートの動きやニュースを見て記憶・記録しておくことです。経験値はトレードをしていなくても得られます。
実際に今回の相場を経験しているか否かは、今後のあなたのトレードを大きく左右します。私が1日でも早くFXを始めたが良いというのは、1日でも多くの相場経験が詰めるからです。
私から言わせれば本当に怖いのは、全く動きのない相場の方です。貴重な相場を経験できるように、あなたもしっかりと相場を見るようにしましょう!
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