2020年3月16日週のFX収支は「+731,500円」新型コロナvsトランプの行方が重要
最終更新日: 2020-3-22
今週のドル円相場も約6円の値幅
今週明けは、FRB(連邦準備制度理事会)の2回目の緊急利下げから始まりましたね。
大きく下窓で始まりましたが、終わってみれば円安ドル高にて約6円の値幅があった週となりました。
「週間で6円の値幅」と聞いても当たり前のように感じてしまうことが怖いです。先週も7円以上の値幅がありましたからね。
しつこいようですが、現状の為替相場の値幅(ボラティリティー)は普通ではありません。
普段のドル円相場であれば「週間で2円の値幅」であっても「動いたなぁ」と感じるのが、通常でした。
少しFXトレーダーの感覚も麻痺してきているので、自分の感覚を正すためにも他トレーダーの意見や知見を目にするのは重要ですね!
それでは今週のドル円相場を復習しながら、来週以降のドル円相場シナリオについて考えてみましょう!
年初来高値までのまもなく全戻りになる
今週は新型コロナウイルスの被害からリスクオフの拡大が懸念されましたが、終わってみれば円安ドル高でした。
FRBの緊急利下げ以外にも円安ドル高を後押した材料がいくつかあります。
- 日本・アメリカを含む6中銀がドル資金供給拡充
- トランプ大統領による1兆ドルの経済対策→国民に現金(小切手)支給
- FRBによるCPFF(コマーシャルペーパーファンディング)の再開
- 米長期金利上昇
などですね。円売りではなく、「ドルの需要が高まった」ドル買いが起きたと考えるべきです。
FX初心者さんからしたら「円安とドル高で、同じ意味じゃないの?」と思うかもしれませんが、チャートの方向性は同じでも「動いている意味合いが違う」場合があります。
そして新型コロナの影響で、安全通貨の位置関係も変わってきています。こちらの記事↓が参考になると思います。
ドル円相場は月曜日こそ105円台前半まで円高となりましたが、その後は上記要因などで円安ドル高基調となりました。
新型コロナのリスクオフが為替に影響する前、2月20日の年初来高値から先週3月9日の安値をフィボナッチ・リトレースメントで結んでいます。
まだ全戻しとは言えないものの新型コロナが影響する前の相場まで、ほぼ戻ってきました。
しかしながら被害拡大は未だに続いており、そうしたリスクオフムードが突如相場に現れるのも事実です。先週・今週と2週連続で月曜日に円高ドル安に進んでいるのもそのためですね。
「新型コロナvsトランプ」アメリカの経済対策がどこまで有効か?
本日3月22日にアメリカは、当初検討していた約1兆ドルの倍→2兆ドルの経済対策を検討しているとトランプ大統領が発言しました。
この規模はやはりすごい?さすがアメリカだし、さすがトランプ氏✨
— FX投資家メイ @ FX収支公開してます/ドル円FXトレーダーブロガー/FX初心者/円高/リスクオフ (@fxsasakimei) March 22, 2020
米経済対策は2兆ドルに 週明け採決、給与肩代わり盛る: 日本経済新聞 https://t.co/IMWG7TCzvr
今週日本をはじめ、アメリカ・EU・イギリス・カナダ・スイスの6中銀がドル資金供給を強化しましたね。世界が一丸となってコロナと戦う意思を表していますが、やはり主軸となるのはアメリカです。
アメリカの2兆円経済対策の具体的案
- 国民一人当たり最大1,000ドル(10万円強)の現金給付
- 航空業界や中小事業者への資金支援
- 企業の給与支払いを肩代わりする
- アメリカの確定申告期限を3ヶ月延期
日本は一人当たり12,000円と言っていますから、そのおよそ10倍です。
週明け「23日に上下両院での採決を目指す」としていますが、反対派の意見が多いのも事実です。
2兆ドルとなると米名目GDP(国内総生産)21兆ドルの約10%に値します。そこまでの支援をするのであれば、個人ではなく企業へという反対意見もありますね。
$1,000 checks aren’t gonna cut it.
— Gabriel Zucman (@gabriel_zucman) March 17, 2020
What the US needs is massive support to small businesses to cover wages and maintenance costs during shutdown.
“Don’t fire workers, dont’ liquidate. The government will pay”
This is BTW the direction European countries seem to be taking.
これが実現すれば「2008年の経済対策」=7,000億ドルとは、比べ物にならないほどの対策になります。2008年と言えば、あのリーマン・ショックの対策ですね。
コロナ対策は米中貿易摩擦の続きであり、トランプ再選への近道
「日本の対策は遅いのにアメリカ凄いなぁ」と思ってしまいそうですが、トランプ大統領には私怨というか個人的な感情も含まれていると思います。
Cuomo wants “all states to be treated the same.” But all states aren’t the same. Some are being hit hard by the Chinese Virus, some are being hit practically not at all. New York is a very big “hotspot”, West Virginia has, thus far, zero cases. Andrew, keep politics out of it....
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) March 17, 2020
まず1つ目は、先日発言した「Chinese Virus(中国ウイルス)」発言ですね。
経済2大国である中国とアメリカで、「発症させた中国と被害を食い止めたアメリカ」という図式を作りたがっています。
そもそもアメリカは、ヒーロー(正義)とヒール(悪役)を作りたがりますね。そうした方が国民感情に訴えやすいからです。
そして2つ目は、これこそが志半ばとなった米中貿易摩擦の続きだと私は考えています。
コロナ被害拡大を防止→トランプ再選がメインシナリオ
今年の11月に大統領選が控えていますから、米中貿易摩擦の終結タイムリミットは過ぎました。これからどう頑張っても時間的にムリな問題ですね。
トランプ大統領のマニフェストの1つである貿易赤字の黒字化は、中国をヒールとすることにより「コロナの被害拡大防止で穴埋め」をするのではないでしょうか。
もちろんここで踏ん張らなければアメリカの経済自体が危うくなりますので当たり前のようにも見えますが、こう考えると筋が通ります。
2兆ドルを使って徹底的に対策する
上記理由からもトランプ大統領は、躍起になって経済対策を進めるはずです。
明日23日(月)に採決となっていますが、おそらく通してくると思います。そうなれば大統領がサインをして、いつもの画像がメディアに載るはずですね。
どこまで影響が出るかは不明ですが、ドル買い要因になることは間違いないです。米株の上昇度合いにもよりますね。
テクニカル的に見ると底堅い動きに見えますが、小刻みに動きの激しい場面は来週も見受けられそうです。
高値更新はまだ先のようにも見えますが、先週・今週の値動きを見ていると超えてくる可能性もゼロではないですね。
もちろん新型コロナの被害は収縮している訳ではないので、持続的なリスクオフもあることは忘れないようにしましょう!
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2戦2勝で大きく勝てたが反省点は大きい
今週は2回の買いトレードで大きく利益を出せて、先週の損失分をペイできました。
しかしながら2回目のトレードは為替相場も乱高下し、スプレッドも0.2銭~0.8銭と上下している中でのトレードでした。
先週の負けも影響して、正直勝ち急いだ点もあると思います。結果オーライで勝ててはいますが、普段の私ならあまり突っ込まないところでのエントリーだったので反省です。
普段は指値やIFO注文などを使うのですが、最近はドル円もスプレッド拡大が広いため手動で取引することが多いです。
フィボナッチ・リトレースメントでは、3月9日安値と当日高値を結んでいました。私がよくやる2度目の山・谷を狙ったトレードです。
エントリーに関しては、前述した通りもう少し後で様子を見てからの方がダマシなどにも合わずに良いです。
利確に関しては今でこそ様子を見ていますが、普段であればこれも「高値より少し手前」で決済することが多いですね。
2月末からのコロナウイルスの影響が出ている相場では、相場が「行き過ぎる」こともしばしばあります。
なので利確に関しては、少し様子を見た方が結果的に利益を伸ばせることもありますね。損切りの場合は、逆に早めに切らないとダメです。
今週は大きく利益が出ていますが、もしかしたらドル円相場は全戻し→来週からはボラティリティーが小さくなるかもしれません。稼げる時にしっかりと稼いでおくこともトレーダーに必要なスキルですね(✻´ν`✻)
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コメント (4)
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1. AWFXclubリーダー
今週もトレードお疲れ様でした。いやー素晴らしい結果ですね。手動によるいつもとはちょっと違った利確ポイントで結果が出ましたね。しかし1回目のエントリー後の反転でよく耐えましたよね。俺ならメンタル崩壊して損切してそうです(笑)
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2. メイ
>AWFXclubリーダーさん
そうなんですよね…。円安基調なのはわかっていたのですが、いつも通りのトレードであれば損切り引っかかっていたところなので先週は2回とも危なかったしいトレードをしていたと反省しております。
手動でのトレードが功を奏したと取れますが、自分でも勝ち急いだのは明白ですね(´;ω;`)
まぁこれはこれで仕方ないとどこかで割り切らないといけない! -
3. 欄
こんにちは。
始めまして。
当初は株をやっていたのですが、最近になり、自分の資金では株よりFX?
と思うようになり、スマホでFXのサイトを色々と探索していたら、このサイトにたどり着きました。
当初は株からの流れで、楽天でFXをやっていたのですが、どのサイトも楽天は上位にランキングしておらず、このサイト経由でDMMも口座開設しました。
前置きは長くなったのですが、差し支えなければ、初心者向け(1から5Lot程度)のIFO注文の場合。
利食いは〇〇Pipsくらい。
損切は〇〇Pipsくらい。
特に損切は、Pipsを低く設定すると、損益は少なく収まるけど、そのあと反転する、、、といった場面にもなります。
人それぞれの資金や分析等で当然個人差があるとは思いますが、メイさんなりの考えで一つの案として参考にさせてもらえればと思います。
よろしくお願いします。 -
4. メイ
>欄さん
初心者向けのリスク・リワードレシオってことでいいですかね?
今の相場であれば、2.00くらいで設定するのが良いと思います。
「3.00が理想的・1.00をきると良くない」なんて言われますが、最初の頃は少しの利益でも欲しくなるし3.00ほどなかなか待てません。
それに現状の動く相場で考えれば、2.00の設定はそこまで大きくもなくとりやすいところだと考えます。
そうなるとpipsの設定は、20pips:10pipsか小さくても10pips:5pipsほどではないでしょうか?これは正直初心者と一言で言っても差が出てくると思います。
リスクリワード2.00を意識しながら設定して頂くのが良いかな?というのが結論です(✻´ν`✻)