「建値決済」ができればFX初心者は負けにくくなる!初心者ができないメンタルについて
最終更新日: 2020-4-24
そもそも「建値決済」とは?
先週の収支記事で「建値決済」について、少し解説をしました。この記事はもっと詳しく考え方やメンタルについて解説します!
私が建値決済したトレードについて解説↓
そもそも「建値決済って何?」と思っている初心者さんもいるはずですね。
107.5円でエントリーしたのに、107.5円付近で決済することですね。収支的には、ほぼゼロイーブンとなります。
実はこの建値決済ができずに、ずるずると利確・損切りを先延ばしにして負けるパターンが非常に多いです。
私もFXを始めたころは、建値決済ができずに連敗→負け癖がついていた時期がありました。
建値決済を覚えることは、勝ち組に転換する1つのきっかけになります。今回は、決済の考え方やメンタルについて詳しく解説します!
FX初心者が決済時にやりがちな失敗例
なかなかFX初心者ができないと書きましたが、建値決済には2つのパターンがあります。
図で表すとこのような形になります。
どちらも建値に差し掛かってはいますが、状況は真逆です。
「どちらが決済しづらいか?」と言えば、圧倒的に2の方が決済しづらいです。
人は損失確定を遅らせる損失回避性を発揮する
すでにトレードしているあなたも同じような経験をしたことがありませんか?
もちろんプラ転する可能性もゼロではないですが、あなたの建値まで届かずに「再度反落した」という経験があると思います。
なぜ2の方が決済しづらいかと言えば、人は損失を先送りにしたがる生き物だからです。
図のように同額の損益でもメンタルへの影響は、1万円の利益の喜び=1万円の損失の悲しみとはならないのです。
損失回避性・プロスペクト理論について詳しく書いた記事↓
だからこそ、「プラスになるまで待とう」という気持ちが強く働きます。実際に含み損の時は、利確に比べて決済ボタンをためらう人が多いはずです。
なので私は、プラスであってもマイナスであっても建値付近での早めの決済をオススメします!
建値決済で負け癖を回避して、勝ち経験を増やす
建値決済には、損益の他にも大きな意味合いを持ちます。収支がほぼイーブンに収まるという点では、トレードしながらメンタルを鍛えるのに大きな効果を発揮するからです。
メンタルと建値決済の効果に関して、前述した1と2に分けて解説します。
1の場合は最悪建値でも勝ち経験を得られる
1の場合は、含み益が出ていたのに「損失になるかも!?」と焦りそうなパターンです。
今まで利益が出ていた訳ですから2よりは精神的に安定していますが、急変の際などは悩んでいる暇もありませんね。
エントリー当初の計画とは動きが変わっているので、潔く建値or建値より前で決済しましょう。少しでも利益を残しながら決済するのが理想ですね。それでも、
とついつい考えてしまうのが人間です。しかし逆に考えれば「まだ〇円の利益は残っている」訳です。
もう死んでしまった利益は助からないけど、今生きている利益だけでも助けるべきです。それを躊躇っていると全部死んでしまう可能性もあるからですね。
私は「頭と尻尾はくれてやる」精神でトレードしていますが、利益を欲しがる積極的な人ほどこの傾向が強いです。
エントリー当初の計画と相場の動きにズレが生じた場合は、建値の少し上で決済して微々たる利益でも納得するようにしましょう。
2の場合は自分で損切りし必要損失だと割り切る
1よりも2の方が大変です。建値決済なので損失は比較的少なく済みますが、損失と向き合わなければいけません。
しかし「自分で納得して損切りする」という行為は、負け癖がつくことを回避してくれます。
人は連敗が続くと確実に自棄(ヤケ)を起こします。「どうせまた負けるんでしょ?」といい加減なトレードをしやすいです。
また大きな損失が出ると「これだけ負けてたら、あとはどんなに負けても変わらない」と一定のところでリミッターが壊れます。
100円の負けと1万100円の負けでは大きく違うけど、100万円と101万円の負けではあまり違いがないように感じますよね?同じ1万円の損失なのにです。
エントリー当初から相場は変化している
連敗や大敗は負け癖が付きやすいです。「どうせまた負けるんだ」「負けることが当たり前」と思って、自暴自棄なトレードをしていませんか?
建値決済をすれば勝ちを利益として残し、負けはイーブン近くへ抑えることによって、退場に繋がる負け癖を回避できます。
そもそも建値に差し掛かるということは、エントリー当初から「相場の動きが変わった」というケースが多いです。
経済指標の発表や新しいニュースなどで、今の相場は方向性も定まりづらく建値決済の機会は増えると思います。
建値決済を行い1つずつのトレードを大切にする
この記事で書いた通り建値決済を行えば、収支のブレは小さくなり勝ち経験が少しずつ増えてくるはずです。
少しの利益であっても勝ちトレードの経験を増やすことは、負け癖の反対の効果があります。
利益を大切にすれば、あなたも1つ1つのトレードを大切にするはずです。なにより勝つことでトレードが楽しくなりますね。
- 相場勘だけでトレードしない
- 損切りを遅らせない
- 塩漬けにしない
トレードを大切にすれば、今までやっていた失敗をやらなくなります。自分で自分を勝ち組トレーダーに押し上げている行為そのものです。
少し自己陶酔にも似ていますが、FXは他人に評価されるものではありません。
調子に乗らない程度に、自分のトレードを誉めてあげてください。建値決済での利益であれば、調子に乗るほどではないのでその点は問題ないと思います。
建値決済をすることでメンタルを鍛えられ、経験も詰めるようになるはずです。方向性が分かりづらい今使う機会は増えると思うので、今まで損切りできなかった方は特に意識してくださいね!
こちらのバナーからDMMFXで口座開設した方には、「私の特製レポート」を差し上げています!
レポートには、初心者さんに知ってほしいテクニックやブログには書いていない○技も書いてます!
もちろん「もれなく4,000円」のキャッシュバックのキャンペーンも継続中です!
この記事を読んだ人はこちらも読んでいます
私がメインで使うDMMFX!最大20万円キャッシュバック中!
コメント (9)
-
1. ナツ
1つ1つのトレードを大切に、、本当にそうですね…耳が痛いです(^^;
いくつか証券会社の口座を持っているんですが、最近新たにノックアウトオプションを始めてその時のトレードは1回1回エントリータイミングをはかって慎重にトレード出来ていると思って…ます(笑)
連休中のスワップポイントの受払記事とても参考になりました。それまでにドル円の売りポジション整理しようと思いますm(_ _)m -
2. AWFXclubリーダー#おじさん
たい焼きの画像、なんかかわいいですね(笑)。建値決済した後大きく利益方向に動くことがあって、私は建値決済自体を後悔しないように2回までは連続トレードをしてもいいルールにしてます。まぁ連続建値決済の時は少々凹みますが・・・。
-
3. メイ
>ナツさん
いいですね!GW前にポジション調整は少なからずあると思うので、1つ1つのトレードを大切にするきっかけになればうれしいです(✻´ν`✻)
>AWFXclubリーダー#おじさん
これかわいいですよね笑
頭としっぽで探していたら出てきたので、自分も思わず使ってしまいました笑 -
4. タケヒト
はじめて書き込ませていただいてます。タケヒトと申します。
いつもご教授いただき、ありがとうございます。
私もトレードに建値決済を採用しています。
普段は仕事をしているので、一定値幅(上位足atr×1.5~3.0※)になったところで
EAにまかせて建値注文をいれています。
※通貨毎にボラはちがうのでatrなら柔軟に対応できるかと思ってこれにしてます。(検証中でもあります)
ここで質問ですが、メイさんは建値を立てるときは、
時間足によると思いますが、どれくらいの値幅になったら建値をたてますか?
突然ぶしつけな質問で申し訳ありませんが、ご教授よろしくお願いいたします。
-
5. メイ
>タケヒトさん
おっしゃられている通り、時と場合によるので一概に言えることではないですが、値幅は10pipsをきるあたりから意識はしますね。
ただブレイクの時なのか、反落の時なのかなど状況によって違うのこともあるので、1つの目安くらいにしかなりませんが… -
6. タケヒト
>メイさん
プロからの"状況による"は納得いく答えでした。
試行錯誤し建値を決定してゆきたいと思います。
答えを見つけよう、もらおうなどと愚行でありました。
お時間いただき恐縮です。回答ありがとうございました。 -
7. メイ
>タケヒトさん
納得できたならよかったです(✻´ν`✻)
決して答えを上げようとかそういった風には考えていなかったのですが、やはり私には私の。タケヒトさんにはタケヒトさんのトレードがあると思うので、私の正解=タケヒトさんの正解にはならないこともあるんですよね。
その辺りをご理解いただけたみたいなので、私としてもよかったです!
-
8. ペソ
今回もグサっと心に突き刺さりました!
塩漬け→プラ転を経験してしまい楽観的になっていたなと思いました。。。
リスクの範囲内でIFD-OCOを設定したいと思います! -
9. メイ
>ペソさん
ご自分で気づけた事は、自信にしてよいと思いますよ!同じ記事を読んでいても気づけない人は気づきません。
そこでしっかり行動を改められるというのは、非常に良いことですね。やっぱりリスク管理は基本ですので、しっかりと細かいpipsも詰めてお互い頑張りましょう!