2020年5月4日週の週間FX収支は「±0」雇用統計結果が最悪なのに円安に動いた理由
最終更新日: 2020-5-10
ドル円相場は懸念された急変はなく緩やかな週だった
コロナ禍の中、様々なことが懸念されたGWが終わりを告げましたね!
「今年はどこも行けなかったけど、取引の回数は増えた」という兼業トレーダーさんも多いと思います。
GW中の取引減少によるフラッシュクラッシュが懸念されていましたが、連休中に急変はなかったですね。
6日~7日にかけて106円を割りそうな場面もありましたが、終わってみれば緩やかな週だったと思います。
8日(金)には注目を集めていた米4月雇用統計の発表もありましたが、発表後は若干の円安ドル高になりました。
では雇用統計の結果を踏まえた今週の復習と、来週以降のドル円相場についてシナリオを考えてみましょう!
米4月雇用統計結果となぜ円安に動いたのか?
米4月雇用統計の発表後、歴史的な悪い結果にも関わらず「なぜ円安ドル高に動いたの?」と思った方も多いと思います。
まずは米4月雇用統計の結果をおさらいしてみましょう!
米4月雇用統計結果まとめ
予想 | 結果 | 前回 | |
---|---|---|---|
非農業部門雇用者数変化 | -2,200万人 | -2,050万人 | -70.1万人 |
失業率 | 16.0% | 14.7% | 4.4% |
平均時給(前月比) | 0.3% | 4.7% | 0.4% |
平均時給(前年比) | 3.0% | 7.9% | 3.1% |
非農業部門雇用者数変化の桁が違うので「間違いでは?」と思うかもしれませんが、決して間違いではありません。
2020年4月の雇用者数減少は、過去10年分の雇用を帳消しにするほどの減少となりました。どれだけアメリカがダメージを負っているかがわかりますね。
平均時給が大幅増になったのは、賃金が上がった訳ではなく低賃金労働者の失業が多かったためです。上がっているように見えますが、プラス要因にはなりません。
なぜこの結果で円安ドル高へ動いたのか?
問題は、ここまで悪い結果なのに「なぜ発表後、円安ドル高で反応したか?」です。
- 材料出尽くし感
- 予想よりも若干プラスの結果
- FRBが来週から債券買入額減
- 連休明け需要とコロナ緩和報道
大きい数字で見ると誤差に見えますが、非農業部門雇用者数変化が予想よりも150万人ほどプラス要因だったことは、史上最悪の結果となった中でも光明だったと言えます。
また市場が「これほど悪い結果を覚悟していた」=予想できていたという点も大きいです。ブログにもよく書きますが、予想していたことには対処が可能です。
平均時給の特殊な伸びも一役買ってますね。悪い経済指標が続く中でも「これである程度の目途が立った」という安堵感の方が大きかったのです。
これからの回復への期待も大きい
また11日(月)からFRB(連邦準備理事会)は、「1日あたりの債権買い入れ額を80億ドルから70億ドルに減額する」と発表しています。これはマイナスではなく、対策の目途が見えてきたための減額です。
これにより米長期金利も上昇し、円安ドル高への支援材料となりました。
GWも明けて国外・国内問わず、緩和ムードが出てきています。感染症対策への是非は別として、経済にとっては大きなプラス材料です。
まとめると今回の雇用統計結果が、マイナス要因に区切りをつける「1つのピリオドとなった」と言えますね(✻´ν`✻)
緩和と自粛を繰り返して緩やかに円安に戻る?
前節で雇用統計が1つの区切りとなったと書きましたが、長い目で見ればまだまだコロナ禍の影響は続きます。
大阪モデルの画像が非常にわかりやすいので引用しますが、GW明けから全国的に緩和ムードへ向かっています。
緊急事態宣言は5月31日までとされていますが「そこまで体力が持たない」という企業も多く、このままでは経済が先に死んでしまうからですね。
この推移と同じように、為替も自粛と緩和によって波を打つと考えられます。
コロナ規制緩和の期待感は予想以上に大きい?
ドル円相場は雇用統計の発表後に反発したこともあって、私たち日本人が思っている以上に規制緩和の期待感は大きいのかなと感じました。
日本各地を賑やかしている「自粛警察」が最もな例ですが、「自粛をしない=全てが悪」という図式を持った人が多いです。
【オミセシメロ 強まる自粛圧力】https://t.co/mD9b12cVC7
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) May 9, 2020
千葉県の駄菓子屋に4月下旬、何者かが「コドモアツメルナ。オミセシメロ」という貼り紙をした。ネット上では「自粛警察」が話題となるなど、要請に応じない人を攻撃する風潮が社会で強まりつつある。
私も日本人なのでわからなくもないですが、日本人はネガティブなことに美を見るところもありますよね。ワビ・サビなどがよい例です。
また日本と海外のコロナの状況が違う点も気を付けなければいけません。より海外では苦しい1~2か月を過ごしてきているので、日本人投資家よりも緩和を待ち望んでいる人は多いはずです。その辺りのズレがあると、来週以降もチャンスを逃すポイントが出てくるかもしれません。
その他の5月11日(月)以降の要因
日本でも緩和ムードが目立ってきましたが、全世界一方向にプラス要因がある訳ではありません。
- コロナ禍からの米中対立悪化
- 原油先物価格の再下落
- コロナ第2波とリセッションによる企業への悪営業
5月8日に中国の劉鶴副首相とアメリカのライトハイザー通商代表部代表が電話会談しましたが、当の本人であるトランプ大統領が動かない限りは先行き不透明です。米中関係については、昨年痛いくらいに難航したのを見ていると思います。
また一時的に落ち着きを取り戻した原油先物価格も5月19日に納会日を控えています。納会に向けて、再度下がるリスクはありますね。
さらに緩和ムードはいいですが、感染者数の再増加やゴールドジムに次ぐ大手の破産ニュースなどはマイナス要因となります。
先々が分かりづらいだけに、為替予想はあまり役に立たない状況になっていますね。来週こそ円安・円高のどちらのケースも考慮して、トレードできるチャンスを広めに構えておきましょう!
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GWの閑散相場から株価変動も懸念してノーポジ
チャンスがあればトレードする気はありましたが、週が始まってみて「やっぱり動きは少ないか」という印象でした。
今週はノーポジとなってので、先週までの収支を約定履歴を貼っておきます。
フィボナッチ・リトレースメントでは、長い足で3月の安値・高値。短い足で先週の安値・高値を見ていました。
「6日夜の売り」「7日夜の買い」とチャンスはありましたが、「20pipsとれるかも微妙」なラインだったので悩んだあげくにエントリーしませんでしたね。
雇用統計が控えていたのも大きかったと思います。今までにない予想だったので、「ドル円がどれだけ動くのか?」私もそちらの方に興味がありました。
来週は雇用統計が1つの区切りと捉えられていれば、市場がプラス材料を望む催促相場になることも考えられます。
今週よりもエントリーのチャンスは増えるはずなので、私も積極的に利益をとりに行きたいと思います!
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コメント (3)
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1. r-y
見やすくて分かりやすいブログですよね
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2. AWFXclubリーダー#おじさん
今週もお疲れ様でした。やっと連休終わりましたね。こんな社会全体が自粛ムードの連休は初めてで、外が静かで不思議な感じでした。私も6日の夜はメイさんトレードしたかなと思ってましたが、利益伸ばすの確信持てない時のノートレはほんと頭が下がります。色々な経験がそうさせるのかなーと尊敬してます。
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3. メイ
>r-yさん
ツイッターでもいつもお世話になっています(✻´ν`✻)
そういって頂けるとうれしいです!
>AWFXclubリーダー#おじさん
先週はレンジか荒れるか…ポイントでの急変も考えられたので、大事をとって休みました。いつもの基準だったらトレードしていましたね!
尊敬だなんて…コロナ禍の中でも仕事を続けている人の方が私は尊敬しますよ(´×ω×`)