ウクライナ危機下でECB政策金利はどうなる?
最終更新日: 2022-3-8
ポカポカの春がきたと思ったら急に寒くなったり、まだまだ気が抜けない時期ですね。。
あと花粉もすでに多く飛んでいるみたいなので、花粉症の方はいつもより目が細かいマスクなどがおすすめです(´・ω・`)
さて今回は、近々発表が予定されているECB政策金利についての注目点や、現在のユーロ相場について見ていきます!
3月10日にECB政策金利発表、注目する理由
2022年3月10日21:45頃にECB政策金利が発表予定ですね!
ECBとは欧州中央銀行のことで、ECB政策金利発表はアメリカのFOMCにあたり、
ユーロ圏(EU)の政策金利を決める重要な指標とされています。
景気が回復して物価上昇が過熱気味になってくると、中央銀行は政策金利の引き上げ、 いわゆる「金利引き締め」を実施して物価上昇を抑制することが一般的。
日本は少し出遅れていますが、世界に目を向けてみると、すでに新型コロナウイルスの影響から脱却し、経済が急回復に向かっています。
経済の回復スピードが速いため、多くの国では半導体やエネルギー(原油など)、そして労働力も不足している状況で、
急速なインフレをどのように抑制するかが課題となっているのです!
ユーロ圏の消費者物価指数は今年に入ってから毎回前年比5%を超えて推移しています。 記録的なインフレ率の上昇により、年内の利上げを開始するという見方も多く、毎回ラガルド総裁の発言は注目が集まっていました。
ロシアのウクライナ侵攻により状況が一転
しかし、そういったECBの利上げ観測はロシアによるウクライナ侵攻によって一転しています。。
ウクライナへの侵攻を止めないロシアに対して世界各国が経済制裁を実施し、 ロシアが原油や天然ガスの供給を止めるのでは?という懸念から原油価格が上昇。 また、ウクライナとロシアで世界のシェアの3割を占めると言われる小麦価格も上昇しました…!
あと、多くの企業がロシアから撤退して、世界的に景気が減速する懸念もありますね。 エネルギー価格が上昇する反面、景気が減速していくスタグフレーション(※)の可能性も示唆されています。
※)“Stagnation(停滞)”と“inflation(物価上昇)”をあわせた造語。経済現象の一つ。
したがって、ユーロ圏は当面、政策金利は不可能という見方が大半。 その反面で、比較的影響の少ないアメリカや円に買いが集まり、ユーロ安の底が見えない状況が続いています…。
ユーロ対ドル
ユーロ対円
さらに、ウクライナ侵攻の改善が見られない場合、アメリカはロシア産の原油輸入を禁止する措置も検討しているという報道もありました。
この報道を受けてさらに原油価格は高騰。各国の経済指標の下落も底が見えない状況です…。
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