2022年3月度FOMCは政策金利0.25%の利上げに…!今後の展開は?
最終更新日: 2022-3-17
こんにちは。昨日の大きな地震、大丈夫でしたでしょうか…?
今後1週間ほどは余震も発生しやすいとのことですので、どうかお気をつけてお過ごしくださいね。
本日は、昨日のFOMCについての総括といいますか、今後の展開についてまとめてみました!
政策金利「0.25%引き上げ」発表後、ドル円の影響
米連邦準備理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げると発表しました!
0.25%の引き上げは、ほぼ既定路線の結果だったので、以下の1時間足のドル円チャートを見ると、 FOMCの発表直前の22:00あたりから利上げ期待のドル買いが始まっています。
さらに、FOMCが政策金利を0.25%引き上げると発表した日本時間の3月17日3:00の時点で一気に円安に向かい、 一時は1ドル119円を超える場面も。
119円を超えるとすぐに押し戻されましたが、その後は再び119円にジリジリと近づいていく動きが見られます…!
ドル対円チャート
この値動きを見ると、FOMCで利上げが確実なら買いポジションを持っておいた方がいいと思いがちですよね。 しかし、仮に今回0.25%引き上げではないサプライズがあった場合、大きく円高になり損失が発生するかもしれません。
以前もブログで書きましたが、為替レートは様々な要因が絡んで決まるため、 初心者の方は、大きなイベント直前にポジションは持たないことが原則です…!
FRBパウエル議長が述べた今後の見通し
今回のFOMCでは、政策金利の発表よりもFRBパウエル議長の今後の見通しに注目が集まっていました。
FRBのパウエル議長はFOMC会合後「政策金利の誘導目標は、継続的な引き上げが適切だ」と述べています。 これは今後もFOMCで、政策金利を引き続き引き上げるということを示唆する内容です。
また、同氏は今後のアメリカ景気について、「アメリカの景気が後退する可能性は高まっていない」、 ウクライナ情勢に対しては、「アメリカ経済への影響は極めて不透明で、短期的にはさらなる物価上昇圧力を生み、 経済活動の重荷となる可能性が高い」と述べています。
つまり、ウクライナ情勢に関してはエネルギーや原料価格は高騰するものの、今の段階では影響は「短期的」であること。 経済活動の重荷となる可能性はありながらも、今のところアメリカの景気は強いと考えていることが読み取れますね。
一方、ウクライナに地理的に隣接しているユーロはこれまでずっと売りが先行していましたが、 ロシアとウクライナの停戦合意への期待からユーロが徐々に買われています。
以下のユーロドルの1時間足チャートを見ると、FOMCの発表時には大きくユーロ安に向かいましたが、すぐにユーロ高に持ち直しています!
ユーロ対ドルチャート
このように、さまざまな要素によって為替レートは動きます。 FXをする際は、要人発言や各国の景気に関する情報のアンテナを高めておきましょう!
これからFXを始める方にとっても参考になれば幸いです(✻´ν`✻)