重要イベントが目白押し!米個人消費支出(PCE)で見ておきたい数値と今後の展開とは?
最終更新日: 2022-3-30
こんにちは!
なんで一歩も家から出ていない&窓も開けていないのに、くしゃみ鼻水(花粉症)が止まらないのか、、謎すぎます(笑)
さて!今回は明日(3/31)に迫ったアメリカの個人消費支出(PCE)の注目すべきポイント、そしてドル円の今後の予想について解説しています!
急激に上昇したドル円、130円を超えるのでは?との声も
ドル円は125円を一時超えて、2015年8月以来の円安水準となりましたが、その後は調整局面が続いています。専門家の中には「130円を超えていくのでは?」という見通しを示す人もいます。
確かに、ここ1~2週間の円安トレンドは極めて急激で、125円を超えてしまいそうな勢いはあります。 しかし、125円は長期的な高値抵抗線で、ここを超えるにはさらに大きな要因が必要になるのでは…と私は考えます。
ドル円の動き
すでに現状の円安水準で円安リスクについて指摘をする企業団体も現れており、これ以上の円安を助長する日銀の介入はないでしょう。 ただ、外部要因によって円安に向かう可能性は十分あります…!
3/31の米個人消費支出(PCE)発表を注目すべきワケ
そんな中、3月31日はアメリカの個人消費支出(PCE)の発表、そして4月1日は注目のアメリカの雇用統計があり、重要指標の発表が目白押しです!
特にPCEの数値のうち、変動の大きい食品とエネルギーを除いた「PCEコア・デフレーター」という数値は、FRBがインフレ指標として注目している数字なので、 前月よりもさらに数字が上回っていると、インフレ傾向はさらに拍車がかかっていると判断できます。
アメリカのインフレ傾向がさらに急激になると、当然利上げペースも上げる必要があります。
すでに3月25日にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、0.5%の利上げを支持するか?という質問に対し「必要であればそうすべき」と回答。 今回のPCEコア・デフレーターの数値次第では、利上げのペースが加速する可能性も十分考えられるでしょう!
今後さらに円安となる可能性はあるのか?
では、日米の政策金利の差が広がり、今後もさらに円安になる可能性はあるのでしょうか?
私は特に指値オペのような政策がない限り、現状は125円よりも円安になる可能性は低いと考えます。しかし、米国の政策金利引き上げスタンスは明確です。
それに対して、日銀が何の対策もなくいつまでも緩和路線を継続しているようであれば、ここ1~2ヶ月のもみ合いの後に125円を超える可能性も出てくるでしょう…!
いずれにしても、多少の調整局面はあったとしても、大きく円高方向へトレンドが変換する可能性は皆無です。 仮に日本が物価上昇だけではなく、同時に景気も悪くなったような場合、日銀にこれ以上の利下げ余地が残っていない点に大きな不安を覚えます…。
本日もお読みいただきありがとうございました♡