米国の利上げ見送りで円高になった理由
最終更新日: 2015-9-23
利上げで円安?円高?
先日のFOMC(連邦公開市場委員会)で米利上げが見送られたのは皆さんもご存知の通りですね。これによりドル/円は若干の円高に振れました。
FX初心者の方にとってみれば「そもそも利上げって何?」「円高?円安?どっちなの?」とちょっと複雑かもしませんね(´×ω×`)実際、利上げが行われれば125円ほどまでドル高円安が進むとの見方もあったことから初心者でも上級者でも今回のFOMCは特に注目でした。
まず円高になった理由を説明していくのにあたって、順を追ってFX初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。
利上げの目的とは
なぜまずFRB(連邦準備制度)は利上げを検討しているのでしょうか?
日本やアメリカでは超低金利政策が進められて、皆さんもご存知のリーマン・ショック後の2008年12月にFRBが金利を0~0.25%に設定して「ゼロ金利政策」と呼ばれるようになりました。利上げの反対である「利下げ」ですね。
どこの国でも中央銀行の金利が低いと企業は利子が少なくお金を借りられる訳ですから、経済が活性化します(✻´ν`✻)「お金が借りられたから新しい事業に着手しよう!」という企業もたくさんいます。
実際にこれによりアメリカの株価は回復しました。しかし次なる問題が出てきます…。
それはバブルになる可能性が高まるということです。ゼロ金利をするという元々は人々の暮らしを活性化させるためですから、お金を借りやすくして使いやすくするというのが目的。これによって経済状況が良くなる⇒雇用が増える⇒失業率が下がるという図式になります。
しかし十分に失業率が下がったにも関わらず、このゼロ金利を続けていると…お金が飽和状態=バブルとなりますね。
そこで「利上げ」して行き過ぎたバブルを抑制する!というのがFRBの狙いです( ・`ω・´)キリッ
米国が利上げをした場合
FRBが利上げをする理由がわかったと思うので、実際に利上げをした場合どうなるのか?ということを書いていきます。
皆さんも銀行にお金を預けていると思いますが、同じ額を預けるなら利子が高い銀行に預けたいですよね?
これと同じ考え方で、アメリカが利上げをすると「ドルでお金を持っているともらえる利子が増える」⇒皆ドルを買う⇒「ドル高円安」になる傾向が強いです。もちろんその他にも新興国の問題など複雑が要因があるので、利上げをすれば必ず円安になるとは言い切れませんが基本的にはこの流れになります。
今回は利上げを見送ったために円高
冒頭でも書いた通り、今回は円高になりました。しかし利上げの時期は迫っているという見方が大勢です。何度かFOMCでのイエレン議長の会見をまとめて載せていますが、年内利上げと10月の利上げの可能性も示唆しています。
FOMCでの利上げは見送り⇒昨日のイエレン議長の会見を解りやすく解説
FXトレーダーとして「いつ利上げか?」を推測することも重要ですが、利上げが行われたら「為替がどう動くのか?」またそれを想像した上で取引していくように注意しましょう(๑´ω`๑)♡
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