9月雇用統計で利上げ時期はこうなります
最終更新日: 2015-10-5
9月米雇用統計、市場予想を下回る
ここにきて雇用統計悪化とは・・・トホホ(^_^;)
いよいよ利上げへのカウントダウンと思っていたのに肩すかしな気分です。
- 非農業部門雇用者数:前月比+14万2千人(予想20万1千人)
- 前月は13万6千人に下方修正(速報値17万3000人増)
- 9月失業率:5.1%(予想通り)
- 労働参加率:62.4%(前月62.6%からマイナス0.2ポイント)
8月は上方修正されると予想されていたのに、下方修正されたためにショックが大きい!7・8月分とあわせた下方修正幅は5万9千人とかなり悪い内容。
120円台だった米ドル/円は、118.683円まで下落。そこから劇的な切り返し。結局120円手前で引けました。
10月利上げどころか12月さえも危うくなる結果。ということで、窓開けて一気に下がったのですが・・・。利上げ延期の可能性が高くなったと株式市場が上昇したことで、次はドル買いの動き。NYダウは200ドル高\(^o^)/
世界的な経済悪化が、米国経済にも影響ありとの判断になるので、10月の利上げ予想は後退ですねえ。でも、一時的な下げはあったのに、すぐに戻るとは米ドル/円の底堅さを見ることができました。
利上げへ足踏みが続くFRB
年内利上げしたいのに、良いデータが揃わないFRB。とっとと9月に利上げしとけばよかったのに・・・という意見も会議で出てきそうで、難しい(●⁰౪⁰●)ニヤリ
いつか利上げはしなければいけませんし、どこかでえいやと利上げするリスクもありますねえ。中国経済の影響が米国にだけまったく無いとは思えません。今回の雇用統計悪化がその影響だったとして、底打ちしたと考えれば、米国経済自体はそんなに悪いわけではありませんから、利上げしちゃうかもしれませんよ。
もちろん、その結果として、ドル建て債務をたくさん抱える新興国はダメージを受けます。それが世界景気をさらに悪化させるかもしれませんね。IMFなんかはそういう予想も出しています。一方で、他国が弱くなれば、相対的に米国の力は強くなるわけで、他国より米国が大事と考える方も米国には大勢います。実際、FRBが責任を負うのは米国のみ。他国は知ったこっちゃない!路線が、昔より強いのも事実。シェール革命で石油も自国でまかなえるようになったのですね。
その辺りが雇用統計悪化後の株高やドル高に出ているのでは・・・と考えちゃいます。( ・`ω・´)キリッ
日米で注目されそうな今週のイベント
- 10/5 23:00 (米) 9月ISM非製造業景況指数
- 10/6 21:30 (米) 8月貿易収支
- 10/7 日銀金融政策決定会合
- 10/8 27:00 (米) FOMC議事録(9月16・17日分)