FX初心者も知っておくべきTPP(環太平洋連携協定)と為替市場との関係
最終更新日: 2016-2-15
TPP(環太平洋連携協定)参加国は日本を含めた12か国
今日はTPP(環太平洋連携協定)についてと、為替市場との関係性をあらためてご紹介します!
まず加盟国をおさらいしてみましょう。
シンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイ・ペルー・ベトナム・マレーシア・メキシコ・カナダ・豪州・米国及び日本。
FXトレーダーおなじみのオーストラリア・NZも入っています。
これで世界最大規模の経済圏が誕生するといってもいいでしょう。
中国が参加していないため、TPPは中国を牽制するために米国主導で作ったとの話もありますね。
TPPによる日本へのメリット・デメリット
TPPでGDPが12億円増加なんて話もありますね。ちょっとここでメリット・デメリットを簡単にまとめてみましょう。
TPPのメリット
- 関税撤廃で貿易自由化が進む
- 日本製品の海外輸出額が増加する
- グローバル化が加速しGDPが増加する
TPPのデメリット
- 海外の安い商品が輸入されてデフレになる
- 関税の撤廃で安い農作物が流入し、日本の農業にダメージを与える
- 食と国土の安全が脅かされる
- 医療保険・国民健康保険の制度が変わる
- ISDS条項で訴訟が乱発される
現段階では全て可能性ですが、こんな内容がメリットとデメリットとして言われていますね。
ちなみにアメリカ・カナダ・メキシコが締結したTPPの前身ともいえる北米の自由協定NAFTAでは、メキシコ側にも大きな利点があったようです。
実際に今後の為替への影響は?
このTPPで米国の安い原油や天然ガスが日本に輸入されやすくなりますし、日本製品を参加国に販売しやすくなります(๑´ω`๑)♡
新産業が起きたばかりの時は、自由競争社会ですから価格・商品設計が自由で、新規の企業もどんどん参加できます。
ところが新産業ではトラブルや企業倒産で消費者に迷惑をかけることがしばしば…。すると規制しなければと騒がれて規制が厳しくなります。
これが厳しくなると新規参入が出来なくなって、最終的に経済成長が弱まります。
規制が多ければ多い程、新規参入企業のハードルが高くなり既存企業の方が有利になりますよね。
これが既得権でアニマルスピリットを発揮できない社会になっちゃうんです。
アベノミクスで金融緩和を頑張って日本は一番大切な既得権益・規制緩和にいよいよ踏み切るってことですので、GDPの大幅増加が期待されているんです(✻´ν`✻)
ひとまず利上げ動向が落ち着いた今がFXのはじめ時かもしれません!
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TPPと幕末のペリー来航
幕末の黒船と開国に例えられることもあります。
あの時も鎖国と江戸幕府から開国へと向かったことで、日本は急成長を遂げました。江戸時代は約250年平和と秩序だった時期が続いた近代では稀有の成果を成し遂げました。
あえて技術開発や貿易を止めることで、安定と雇用確保を実現していました。家業さえ引き継いでいれば競争相手もなく、新規参入もないんですよね。
社会は安定しますが、下剋上は絶対できません。あ…玉の輿だけはありました♡その分、世界の技術進歩から取り残されてしまったのですがね(´×ω×`)
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡
それでは皆様御自愛下さい♡