軍事力を使わない戦争「通貨安戦争」についてFX初心者にわかりやすく解説
最終更新日: 2015-10-19
今ECBと日銀では、追加緩和の噂でもちきり。
追加緩和を見越して、円売り・ユーロ売りを狙っているトレーダーも多いはず(*●⁰ꇴ⁰●)✧
これで通貨安戦争=通貨の切り下げ競争が加速していきそうですね。
リーマンショック以降に世界経済が大ダメージを受けてから、先進国は自国の通貨を安くする政策を進めています( ・`ω・´)キリッ
自国通貨を安くすることで貿易を有利にして、景気や雇用を良くすることを目指す政策です。
日本のアベノミクスも金融緩和で日本円を増やし通貨安に誘導中。
ここで困るのは、自国通貨を何に対して弱くするかということ。
キャベツやサンマ・携帯料金を安くするのとは話が違うのです。
米ドル/円の意味は、米ドルと日本円の交換レート。ということは…
「日本円を安くすると米ドルが高くなる」
ということになります。
通貨安競争で日本円を安くしたいと頑張っても、同じように米ドルも安くしたいと頑張れば日本円も米ドルも安くならないという結果になってしまうのです。
米ドル・日本円・ユーロ・豪ドル・NZドルなど世界中の通貨が自国通貨を安くしたいと思って、金融政策などを行っている状態が通貨安競争。
軍事力を使わない経済戦争との見方から通貨安戦争と呼ぶこともあります(๑´ω๑)♡
米ドルと日本円の交換レートがUSD/JPYの意味。
ユーロ/ドルだと、ユーロとドルの交換レート。為替相場は、通貨同士の交換レートです。
幸い今は、米国の景気が良いため米国は通貨安競争に加わっておらず、どんどん米ドルが上昇しています。
日本や欧州は、デフレや不景気がなかなか収まらないので通貨安の方向に動いています。
アベノミクス前は米国も通貨安方向に動いていたので、日本が頑張ってもなかなか通貨安にならない状況でした。
ところが米国はシェール革命の影響もあって景気が良くなってきたので、おそらく安倍政権と話し合って円安誘導を認めたのでしょうね。
日本は、黒田日銀の量的緩和で通貨安。
米国は、前FRB議長のバーナンキさんが始めたQEを縮小して資産買入れをストップし、いよいよ利上げという路線。
結果的に米ドル高円安になりました(*●⁰ꇴ⁰●)✧
あと今週は、昨日GDPについても書きましたが中国9月小売売上高、中国9月鉱工業生産、中国9月都市部固定資産投資、中国7-9月期GDPと中国の経済指標が集まっているので要注目です。
この経済指標次第で、中国当局から景気刺激策が発表されるのではと期待が集まっていますよ!
最後までお読み頂き、 有難うごさいます♡
それでは皆様御自愛下さい♡