日銀がマイナス金利を導入したのに、なぜ円安ではなく円高になるのか解説します
最終更新日: 2016-4-8
マイナス金利・雇用統計後の為替相場を理解する
2016年4月上旬の円高要因・パナマ文書問題について解説した記事はこちら↓
日銀の金融政策決定会合でのマイナス金利、そして米国1月の雇用統計と大きなイベントが続きました。
マイナス金利発表後に円安に動いたにも関わらず、またまた円高に戻ってしまいました。
そんな中で週末には北朝鮮からのミサイル発射からちょっとリスク要因が出てきました。今の為替市場をドル円だけで見ていると混乱してしまいがちです。
なぜマイナス金利を発表したのに円高に動いてしまったのか?大事な指標を一つご紹介しておきます( ・`ω・´)キリッ
なぜマイナス金利を導入したのに円高に動いたのか
米国雇用統計では、就業者数が減少し平均時給がアップ。
大きなインフレ要因になる労働コストが上昇していることが分かりましたね。実際失業率も4.9%まで下がりました。
ここで大事なのが米国の長期金利です。
ここにきて2%を超えていた米国10年債金利が1.843%まで低下しているんです。
「米国の利上げで円安に」という話も肝心の長期金利が上がってこない。ということは、米ドルにお金を預けても金利が貰えません。
だから日本がマイナス金利を導入しても、なかなか円安に動かないというわけです。
日本の長期金利もマイナス金利の導入発表ですごく下がっているんです。
0.2%から0.031%へ。もはや10年金利もゼロ金利状態です。
日本の金利が下がっても、米国金利も下がっているためドル高円安に動かないのです(´×ω×`)
ここまで金利が下がっていても日本円や日本国債は買われるわけで、それだけ今の世界経済は不安視されていることがわかります。
ドル円以外の通貨ペアも確認して為替相場を把握する
日銀のマイナス金利発表時には、各通貨に対して円安に動きました。しかし円高方向に戻りつつ有ります。
ドル円が一番戻っており、ユーロ円はそれほどでもありませんね。
米国の金利低下でドル安なんです( ・`ω・´)キリッ
横ばいトレンドからユーロ安ドル高に変化しました。
今回の雇用統計で3月利上げが再びスケジュールに乗ってきました。世界経済は悪い状態が続くと思います。
でも、原油価格に底入れが見えてきて米国の労働コストが上昇していけば、利上げを行わない理由がなくなります。
米国の次回利上げでの注目点
米国は、世界経済よりも自国経済を優先します。FRBはインフレ目標2%を達成するための行動を取らないと、米国民の信任を失ってしまいますからね。
FXトレーダーは、FRBの行動に一喜一憂していると儲かりません。
そこで見て欲しいのが最初にご紹介した米国の長期金利です。日々のニュースに振り回されるよりも金利が上昇しているか下落しているかを常に確認しておいてください( ・`ω・´)キリッ
2016年4月上旬の円高要因・パナマ文書問題について解説した記事はこちら↓
この記事を読んだ人はこちらも読んでいます
私がメインで使うDMMFX!最大30万円キャッシュバック中!
コメント (6)
-
1. りゅ
こんばんは、はじめまして。
先日メイさんのブログに出会い、目から鱗のお話ばかりで( ̄□ ̄;)が止まりません。
色眼鏡で見始めた先日のわたしをシバいてください。 -
2. 匿名
なるほど、米国長期金利のことあまり気にしていませんでした。そろそろ日銀の動きにも注意の円高水準ですよね…
-
3. 匿名
この人稼いでるの?それとも結果論言ってるだけ?
-
4. メイ
>りゅさん
すいません…完全にコメント見落としていました(´;ω;`)
シバくなんてwブログ記事読んでいただけるだけでうれしいですよ(๑´ω`๑)♡
>匿名さん
ご返信遅くなってすいません!
最近の黒田バズーカは逆噴射ばかりなので、今後世界の目がマイナス要因として捉えないか心配です(´×ω×`)
>匿名さん
私より稼いでる人は山ほどいますよ!
私のFX収支は年間・月間・週間記事で全て公開しています!
週間記事で約定履歴も見れますよ(✻´ν`✻)
2015年の年間FX収支
月間FX収支
週間FX収支 -
5. 円高バカぁ
2月の記事ですけど、今の円高はパナマ文章も関係してるんでしょうか?今は少し戻ってきましたけどね
-
6. メイ
>円高バカぁさん
パナマ文書問題はおおいに関係してますよ!解説するのにすこし時間がかかるので4/8の記事にまとめました!リンク張っておきますね。
パナマ文書も円高要因の一つ!あまり報道されないこの問題について解説!