麻生財務相が口先介入で円高を一時的に止めた!日銀の為替介入について解説 前編
最終更新日: 2016-4-12
4月に入ってから急速に進んでいる円高について8日、麻生財務相が口先介入で円高を一服させました。今回から為替介入について解説していきます。
日銀の為替介入について解説
急速に円高が進んだことで、日銀の為替介入の噂がちょくちょくでています。
日本での為替介入とは、外国為替市場の行き過ぎた動きを止めるために財務省の指示で日銀が行う外国為替取引のこと。
長期的に成功するとは限りませんが、少なくとも一時的に相場の動きを止めることができ、日本だけでなく他国も中央銀行が為替介入を行います(✻´ν`✻)
為替介入の目的
先進国の外国為替市場は、市場に動きを任せる変動相場制が基本。そのため上がるも下がるも市場任せ。ところが完全に市場任せでは困る時もあります。その例を以下にまとめてみました。
- 急激な円高や円安など、動きが急すぎる時。
- 政治・経済上の都合で一定の水準を守りたい時
- 政府の政策=円高や円安に誘導したい時
こんな時に日銀の介入は行われます。今日は100円、明日は90円、明後日は80円なんてことになったら大変ですからね(๑´ω`๑)♡
介入パターンは主に3つ
- 単独介入:日銀が単独で市場に介入を行うこと。
- 委託介入:ロンドンやニューヨーク時間に海外の通貨等に頼んで介入を行うこと
- 協調介入:数か国の通貨当局と協力して、各国の中央銀行が行う介入
この中で最も強力なのは複数の通貨当局によって行う協調介入。これが起きた時は絶対に逆らってはいけません。数年に渡りトレンドが生じることもあるほど相場の動きを変化させることがあります。
日本政府の行う介入は、円高を止める円売りドル買い介入がほとんど。そのため急激な円高進行時が介入のタイミング。
緑の丸が主な介入時。円高トレンド時の介入ばかりで円安時の介入はないことが分かります。2001年~2003年にかけては、120円~125円辺りでの介入。それに対して、2011年の介入は80円前後での介入。
過去の主な介入事例
- 2001年9月:米国同時多発テロによる円高阻止の介入
- 2003年5月~2004年3月:フセイン元大統領打倒のイラク戦争時、米国の黙認を元に円高阻止の介入
- 2011年3月:東日本大震災後の円高阻止の介入
- 2001年8月~11月:円高進行阻止の介入
9.11テロや3.11の震災後の介入は、急激な為替変動を阻止するための介入で分かり易いですね。一方トレンドが円高に動く中での介入は結構難しいです。後から振り返ってみれば介入で円高を止められた結果になったのと、介入しても円高が止まらなかった結果になることもあります。
そのため、実際に介入を行うことは少なく、ほとんどの場合は政府高官や中央銀行総裁や高官が行う口先介入にとどまります。どのようなセリフなのかというと、
- これ以上の円高(円安)は歓迎しない。
- 円高を阻止するために何らかの手段を取ることができる。
などが代表的な口先介入のセリフ。実際に介入をしなくても介入するぞと匂わせるだけで一時的に為替の動きをゆるめる効果があります( ・`ω・´)キリッ
後編では「なぜ為替介入しないのか?」その理由について書いています↓
突然ですが、皆さんは折り紙を折れますか?
私は友達の子供とよく折り紙をするのである程度は折れるんですが、折り紙といったらやっぱりツルですよね!
先日お友達が一生懸命ツルを折っていたんです。苦戦していたので、私がヒョヒョイと折ってあげたんですwそしてお友達が私のツルを解体したりして、また新しい折り紙で二度目のツルに挑戦!出来た!と言うので見てみると…
なんか変! とりあえず大爆笑して写メ撮りましたよねw
子供の頃は折り紙もあやとりももっと得意だったけど、やっぱりやらないと忘れてしまうものですね。
日本の文化を忘れないように、
↓今日のオマケ自撮り画像↓(クリックで表示)
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡それでは皆様御自愛下さい♡