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円高から反発して109円台まで戻った要因

2015年は120円台をキープしていましたが、2016年に入ってから為替市場は円高方向に動いています。それだけ世界の景気が悪くなっているということですね。しかし数日前からドル円が反発しています。

4/12に毎日新聞さんが気になる記事を投稿していました。（以下記事抜粋）

引用：毎日新聞「日本、１７年ＧＤＰ成長率はマイナス０．１％」

これを受けて円高に…と、思いがちですが良く見ると日本のGDPが他国に比べて大きく下がっていることがわかります。

17年の見通しが他国に比べて大きくマイナスの見込みであり、2016年の成長率も－0.5と悪い数字なのが見て取れます。

一般的なファンダメンタルズ分析のセオリーは、世界全体のGDPが下がればリスクオフで円買いが進みます。しかし日本単体でみると成長率のマイナスが大きいです。日本国内でも景気が悪く、デフレ傾向にあるのは感じ取れます。

現在のドル円は109.400円あたりをうろうろしています。上記のGDP成長率は円売り要因の追い風に過ぎず、他にも要因があります。

ドル円反発の要因が多い

円売りの材料として、中国経済指標が予想よりも良好であったこと。中国貿易統計では輸入こそ商品価格の下落などで減少していますが、輸出では市場予想を上回る増加が確認されました。

サウジアラビアでも減産の話が報道され、原油価格は上昇しました。しかし4月13日、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が石油の減産を行う可能性を否定しました。さらに米国の原油在庫が増加状況にあり、原油価格の暴落かと思われましたが小幅な下落にとどまりました。

日経平均株価も上昇し、リスク選好の意識が広まり円安ドル高方向に動いたと言えます(✻´ν`✻)

麻生総理のG20前の口先介入

2016年の4月12日に麻生財務相が「一方的に偏った投機的な動きがみられれば、場合によっては必要な措置をとる」「20か国・地域（G20）の合意内容に沿ってこういったことは行えると思っている」とコメントしました。

4月14～15日に開催されているG20の結果次第では為替介入によるドル高に動く可能性があるので注目ですね（　･`ω･´）ｷﾘｯ

まとめると以下のようなところ。

• 中国経済指標が予想値を上回った
• 原油価格が上昇し、サウジの原油減産否定も下落幅が小さかった
• 日経平均株価の上昇によってリスク選好の円売りが広まった
• 麻生財務相の為替介入についてG20で協議する趣旨の発言
• IMFのGDP成長率で世界全体ではマイナスだが日本が特にマイナス要因が強い

ファンダメンタルズ分析では様々な要因を考慮します。あらためてまとめて見ると円売りになるのもわかりやすいです。私の予想はG20終了・声明発表まではこの109円半ばをキープするのではないかと思います。

原油価格についても2016年4月17日の産油国会合が予定されており、G20の結果と共に注目ですね！

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最後までお読み頂き、有難うごさいます♡それでは皆様御自愛下さい♡