大衆心理とプロスペクト理論を理解してFXの収支をアップする方法
最終更新日: 2017-1-19
FXで9割の人が負けてるって本当?
FXトレーダーの方であれば、一度は聞いたことがあると思います。「FXをやっている9割の人が負けている」とネットの記事で見たことがありませんか?
これは実際にFX会社が統計をとった数字ではないので、本当の勝率はわかりません。しかし多くの人が勝ち続けることに苦悩していることは変わりなく、そこから出てきた言葉だと私は思っています。
FXで勝てる考え方をしている人は1割程度
今日はこの「FXは9割の人が負ける」という言葉を逆手にとって、勝つための思考と行動を分析してみましょう!
よくFX初心者の方は、口を揃えて「FXは上がるか下がるかだけだから簡単でしょ?」と言います。
スプレッド(手数料)などを加味せずに、エントリーから1分後に上がるか下がるかを当てるだけであれば勝率50%です。なのになぜ勝ち1割:敗け9割と大きな差がでるのでしょうか?
上記を元にすると1割の人は、勝てる=正しい考え方をしている人です。逆に9割というFXをしている大半の人の考え方は、負ける=間違っている考え方と言えます。
為替相場は人の感情によって値が決まる
ここがFXの難しいところです。為替相場は、人の感情によって値が動きます。
例えばドル円で考えてみましょう!現状のように世界経済の先行き不安さから、リスク回避を求めて円が買われれば円高ドル安になります。逆に新しい大統領になったらアメリカの経済がよくなりそう!と希望を含めてドルが買われればドル高円安になりますね。
個人単位での感情が為替に与える影響は微々たるものですが、集団心理・大衆心理となれば大きく為替が動くことがあります。
経済指標の発表が無くても為替市場は動く
発表される予定の経済指標には、「重要度」があります。米雇用統計などはとても重要なので為替市場は大きく動きます。
しかし、経済指標の発表が無い時は株価や原油価格、国債金利などを手がかりに為替相場は動きます。
為替市場は常に動く手がかりを探しており、市場参加者の心理を理解しておいたほうが有利です。
経済市場の結果が悪くても、その時の投資家達が「上がり過ぎ」と感じれば下落しますし、「下がり過ぎ」と感じれば上昇します。様々なニュースを複合して考えて予想しましょう。
誰だって「勝ちたい」と思ってFXトレードする
私だって「勝ちたい!儲けたい!」と思ってトレードしています。誰だってFXに限らず、損をしようと思って投資をしている人なんていません。
しかし上記で記した通り集団心理・大衆心理で値が動くということは、人と同じ考え方をしていたら9割の負ける方へ入ってしまいます。
では、勝っている1割の人は何を考えているのでしょうか。もしかしたら「勝ちたい」という意識とは別のところでトレードしているのでは?
そして私も負けが込んでいるいるときに苦悩しました。「今月全ての取引を逆に張っていたら…プラスになっていたのに…」あなたもそう考えたことはありませんか?
FXで負けようと思ってトレードしてみた
「勝ちたい」という意識を強く持っても負けてしまうのであれば、いっそ「負けようと思ってトレード」したらどうなるのでしょうか?
10万円負けようとした時のトレーダー心理
例えば今月の負け額の目標を5万円に設定します。(ドル円でのトレードを想定)
- 雇用統計が好調→「ドルが買われそうだから逆に売りで入ろう」
- 予想通りにドルが買われてドル高円安へ→「やった!2万円マイナスだから損を確定!」
- 「今月のどこかで3万円負ければいいから、またチャンスが来たらエントリーしよう」
本当であれば2万円の含み損を喜んで、損切できません。反発を待ってズルズルと塩漬け状態のまま、含み損が増えていきそうな場面です。
でも負けようと思ってトレードすると早めの利確(損切り)が可能です。もちろん負けようと思ってトレードしている人はいないと思いますけどね(´×ω×`)
なんで逆の発想をしたか?というとプロスペクト理論という「FXの落とし穴」が非常に関わっているからです。
損切りが遅れる人はプロスペクト理論を理解しよう
FXをしている基本的な人は「利益は早く確定したい・損はいつまでも確定したくない」と考えてしまう傾向があります。
いつも利益額は小さくてコツコツ勝てて勝率は高いのに、含み損になるといつまでも損切りできずに大きく負けてしまう。典型的なコツコツドカンの方もこの傾向が言えると思います。
そして上の図を見て下さい。これは1979年に行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが説いた「プロスペクト理論」の図です。
FXでいうと縦の線が感情・横が線が利益(損失)を表しています。真ん中のゼロから左右に同じ距離・同じ額の利益と損失が出た場合、人は損失の方が大きく感じてしまいます。
プロスペクト理論については、こちらの記事でも解説しています↓
このプロスペクト理論を知らないと、ほぼプロスペクト理論の通り「利益は早く確定し、損切はいつまでも出来ない」という行動をしてしまいます。ということは9割の負けている人になってしまいますね。
残りの1割の人はプロスペクト理論を理解し、理論に当てはまらないように抗おうとしている人たちです。損切りのルールを徹底したり、自分の思惑から大きく外れた場合は客観的に相場を見れる・相場から離れられる人です。
少し偉そうなことを書きましたが、まだまだ私も感情でトレードして損失を出すことがあります。それでもこのプロスペクト理論を意識してトレードすることによって、勝率を上げることができました( ・`ω・´)キリッ
FXはメンタルの勉強が一番難しいと言われています。テクニカル分析も大事ですが、メンタルを強化することにより収支を上げることも可能なんですよ!
私のブログがDMMFXとタイアップ!
私がメインの取引口座として使っているDMMFXとのタイアップが決定しました!
今まで私のブログから新規口座開設した方は、最大20,000円のキャッシュバックとなっていました。しかし!これからは新規口座開設で「もれなく4,000円」のキャッシュバックがついてきます!
なので、最大204,000円をゲットできます!是非この機会に口座開設してみてください!
これまでのシステムトレードは、初期投資が高かった。そんな悩みを解決したのが1,000通貨から運用できる「みんなのシストレ」!
自動売買プログラムだけでなく、優秀なトレーダーを選んで同じように自動売買できる新しい自動売買です!
この記事を読んだ人はこちらも読んでいます
私がメインで使うDMMFX!最大30万円キャッシュバック中!
コメント (5)
-
1. tak
そうなんですよね〜。損が出たら嫌だから損切り出来ないパターン。
で、結局一万円とかで損切りになってしまうんですよね。
そんな時って、むやみにエントリーしてることも多いですよね。
今チャートを見てるからエントリーしないと、て焦るのも多いですね。
fxはエントリーポイントを変えるだけで勝率が上がるので、待つことも必要だと思いました。 -
3. たちゅひこ
①めいさんはFX歴何年ですか?
②安定して利益を残せるようになったのは始めてからどのくらいですか?
③ドル円以外の通貨ペアや株、先物などはやらないんですか? -
4. メイ
コメントありがとうございます!(๑´ω`๑)♡
>takさん
正にその通りですね!(✻´ν`✻)
冷静になって相場を離れることも重要ですしね。考えれば考えるほどドツボにはまったり…私も経験あります(´×ω×`)
>たちゅひこさん
①今6年目に入ったあたりです!
②正確な月日は覚えてないですが、2年半くらいかかったと思います!
③ドル円以外は前に記事書いたこともありますし、時々取引します!
しかしブログで様々な通貨を取り扱うと読者も困惑してしまうこと。私自信ドル円に集中した方が利益を上げられること。
2つの理由で今はほぼドル円しか触っていません。
またFX以外の投資はしていません。そこまで器用ではないので(´×ω×`)
それにFX自体が好きなんですよね(๑´ω`๑)♡ -
6. AWFXclubリーダー#おじさん
プロスペクト理論、久しぶりに再度勉強です。自分は損切りは定量で決まっているのでいいのですが、利確が手動のため少しの利益でも早めが多いです。そうなるとR.Rもぐちゃぐちゃとなります。月の敗けの上限までルール通りにトレードを淡々と行うことの大切さを改めて実感、そしてこれを実行に移すことがもっと大事ですね。
-
7. メイ
>AWFXclubリーダー#おじさん
そうなんですよねぇ…RRって意識しすぎると結局手動が増えて目指しているところからより離れるって現象が起きたりします。それこそ投資家のメンタルやマインドの面白いところですが、やってる方は結構つらいんですよね;
おじさんは結構細かく見ていそうですが、わざと意識しないためにある程度の回数は敢えて計算しないor見ないのも有効です。
もちろん週1などで最低限は見なきゃですが、あまりにチェック回数を増やしすぎると「何のためにトレードしてるのか?(RR調整のためにしてるわけではない)」わからなくなりますからね!