日銀の「指し値オペ」ってなに?為替にどう影響するのか解説します
最終更新日: 2017-7-8
7月7日(木)日銀が「指し値オペ」を通告した
既にニュースで見た方も多いと思いますが、昨日7月7日(木)に日銀が5か月ぶりに「指し値オペ」を通告しました。
指し値オペ?FXを始めたばかりの初心者さんには、あまり聞き慣れない言葉だと思います。
簡単にいうと「日銀が指定した利回りで、金融機関から国債を無制限に買い入れるオペレーション」のことです。
「それが為替にどう影響するの!?」というのが初心者さんの本音だと思います(´×ω×`)
では、かみ砕きながら解説していきましょう!(✻´ν`✻)
指し値オペとは、新たな金融政策の手段
昨日7月7日(木)の債券市場では、長期金利が0.105%まで上がっていました。これは前回指し値オペが実施された2017年2月以来の高水準でした。
欧米の金融引き締め観測などが影響したためです。
金利が高くなると、どうなるのか?
金利が上がることは、決して悪いことではありません。しかし上がり続けることを放置しておくのは、日本の中央銀行である日銀の信認性に関わってきます。
トランプ大統領が就任後、アメリカを起点として主要国の長期金利が急上昇しました。これによって日本の国債利回りは、マイナス圏から一気にプラス圏に浮上しました(´×ω×`)
金利が上がるということは、その国にお金を預けておけばたくさん金利がもらえます。FXでいえばスワップ金利も高くなるので、その国の通貨は買われやすくなります。
しかし上昇し続ける金利を放置しておくことは、円買いを放置しておくことにも繋がります。
そこで日銀は、2016年11月17日に初めて「指し値オペ」を実施しました。
指し値オペを実施すると、どうなるのか?
日銀の狙いは、指し値オペの実施をして上がってしまった長期金利を0%ほどまで下げることです。
そもそも日銀は、デフレ脱却のために「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を行ってきました。
そのうち短期金利を操作するために、マイナス金利政策を行っています。そして長期金利を操作するために、指し値オペを昨年2016年に新たに導入したのです。
指し値オペでは、買い入れする国債の利回りを指定します。これは市場で取引されていた利回りよりも高い利回り(=安い価格)です。
「安い価格で無制限に買い入れをするよ!」という日銀に対して、市場よりも安い価格で売りたい金融機関はないですよね。
実際日銀は「利回り0.110%で買い入れるよ!」と言いましたが、応札はありませんでした。
これによって市場も「これ以上は金利があがらないんだ」と判断し、国債を買い戻しました。
指し値オペは成功し、長期金利は0.085%まで低下しましたね(๑´ω`๑)♡
日銀の指し値オペは劇薬
そんな指し値オペですが、毎回うまくいくとは限りません( ・`ω・´)キリッ
指定した利回りで応札があれば、国債購入量が増えてしまいます。そして更に高い利回りで買い入れをしなければならない訳です(´×ω×`)
市場とのバランスがうまくいかなった場合は、途端に日銀の信認性が失われるため劇薬・奥の手などと呼ばれています。
日銀の指し値オペと米6月雇用統計が好調だったこともあり、ドル円は一時114円になりましたね(๑´ω`๑)♡
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