FRBイエレン議長がハト派寄り発言、年内利上げはどうなるの?
最終更新日: 2017-11-23
11月23日FOMC議事録がややハト派な内容だった
本日11月23日未明に公開されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事録(11月開催分)にて、「低インフレに懸念を表す」というややハト派的な内容が発表されました。
これを受けてドル円相場は、一時111円を割りそうなドル売りが起き円高ドル安となりましたね(´×ω×`)
今は少し戻り、111円台前半で推移しています。
年内利上げは実現するのか
結論から先にいうと、12月のFOMCでの今年3回目の利上げはほぼ実現すると見て良いです。
次回のFOMCまで1ヵ月をきっていますからね。しかし問題は来年2018年の利上げペースについてです( ・`ω・´)キリッ
来年2月からFRB議長は、パウエル理事になります。
パウエル理事は現イエレン議長の考えに一番近いとされているので、当初の「2018年も年3回の利上げを予定している」というペースは変わらないだろうと言われていました。
両者ともハト派なので「加速はしないだろう」という考え方が近いですね。しかし残りあと数回であろうイエレン議長の発言にハト派な内容があったことは、来年の利上げに響く可能性が出てきた訳です。
イエレン議長は理事ポストも辞する
そして11月20日(月)にイエレン議長は「パウエル次期議長が就任した時点で、理事ポストも退任する」と発言しました。
確かに来年2月から議長ではなくなりますが、まだイエレン氏の理事としての任期は2024年まで残っていました。
議長の任期は4年ですが、理事職には14年という長い任期が与えられているためです。
議長を辞めても理事を続けていくことは可能でしたが、イエレン氏は退任の道を選びました。
空いた理事ポストに誰が就任するのかも重要
イエレン氏が理事を退任するということは、ポストが空きます。さらにニューヨーク連銀のダドリー総裁も来年2018年半ばに退任する意向を示しています。
FOMCの投票権のあるメンバーは、FRB理事会7名・地区連銀の総裁5名の計12名で構成されています。
現時点でもクオールズ氏・フッシャー氏などが辞任しているので、3つ席が空いています。
ダドリー総裁のポストはニューヨーク連銀総裁が常任となるため代わりのメンバーが就任しますが、イエレン氏で4人目の空席になります。
来年の利上げ予測は理事の構成によっても変動する
FRB理事に関しても大統領が任命します。その後、上院の承認を受けて就任となります。
現在はハト派色の強いメンバーで構成されているFRB理事ですが、新たに指名される4名によってバランスは大きく変わることも考えられます。
本日のドル円急落にここまでは含まれていませんが、「来年2018年の利上げ動向が予定通りいかないかも?」というイメージは掴んでおきましょう!
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コメント (4)
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1. 匿名
今週のドル円はNY時間の方が動きましたね。
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2. メイ
本当にそうですねぇ(´×ω×`)
ドーンと急落した場面がしばしば。
NY時間がメインのトレーダー(の方が多いと思うけど)は大きく利益を出せたかもしれませんね( ・`ω・´)キリッ -
3. めめ
《大きく利益を出せたかもしれませんね》=大きく損失を出せたかもしれませんね、が為替の世界、怖い々(;^_^A
勝てる迄、あと数歩
為替は(あと数歩)が高い壁に思えます、がんばろ。 -
4. メイ
>めめさん
今週は先週に引き続いてので円高。NY時間で動いた方向も反転じゃなかったので、出せたかもの方で書きました。
頑張ってください(✻´ν`✻)