米11月雇用統計結果と2017年に発表された米雇用統計の結果をまとめてみた
最終更新日: 2017-12-9
米11月雇用統計は市場予想を上回るも円高に
作Jちう12月8日(金)に米11月雇用統計が発表されましたね(✻´ν`✻)
まずは結果を確認してみましょう!
米11月雇用統計 | 市場予想値 | 結果 |
---|---|---|
非農業部門雇用者数 | +19.5万人 | +22.8万人 |
失業率 | 4.1% | 4.1% |
就業者数では市場予想を上回り、失業率は横ばいでしたね。
今年の夏から雇用統計に大きく関係していたハリケーンの影響は、これで消えたと見ていいでしょう(✻´ν`✻)
就業者数こそ予想を上回りましたが、平均時給が予想を下回ったことでドル円相場は一時円高に動きました。
113円前半まで下がったものの平均時給も前年比だと+2.5%で伸びていることがわかり、なんとか113円台半ばで週末を迎えました。
雇用統計の影響が小さくなったのでは?
知り合いのトレーダーの話やSNSなど「最近の雇用統計の影響が小さくなったのでは?」という声を聞きます。
たしかに今回の米11月雇用統計も上げ下げはあったのものの、約40銭ほどの動きに留まりました。
それを確かめるためにまずは今年の雇用統計をおさらいしてみましょう
2017年1月からの米雇用統計結果まとめ(✻´ν`✻)
非農業部門雇用者数 | 市場予想値 | 結果 | 予想以上 |
---|---|---|---|
1月 | +17.5万人 | +22.7万人 | ○ |
2月 | +20.0万人 | +23.5万人 | ○ |
3月 | +18.0万人 | + 9.8万人 | |
4月 | +19.0万人 | +21.1万人 | ○ |
5月 | +18.0万人 | +13.8万人 | |
6月 | +17.8万人 | +22.2万人 | ○ |
7月 | +18.0万人 | +20.9万人 | ○ |
8月 | +18.0万人 | +15.6万人 | |
9月 | + 8.0万人 | - 3.3万人 | |
10月 | +31.2万人 | +26.1万人 | |
11月 | +19.5万人 | +22.8万人 | ○ |
市場予想を上回った月には、右側に「○」を付けてあります。
米1月雇用統計からですが、11回中市場予想を上回ったのは6回。下回ったのが5回です。
9月・10月発表時のマイナスが大きかったため、予想以上が多いのはちょっと意外でした(´×ω×`)
一番の要因はハリケーン
雇用統計後の値動きの幅が小さくなっていると感じるのも無理はありません。
やはり一番の原因は、今年の夏にアメリカを直撃した「ハリケーン」だと考えます。
米9月雇用統計では、ハリケーンの影響で非農業部門雇用者数が-3.3万人となりました。
大きく市場予想を下回りましたが、ドル円相場は逆に円安ドル高に動いたのを覚えていると思います(✻´ν`✻)
ハリケーンが雇用統計に1番影響したのが9月↓
米9月雇用統計時は一時的に雇用が減りましたが、ハリケーンで出た被害の復興のため「今後雇用が伸びるのでは?」という見込みが織り込まれました。
それだけハリケーンはアメリカに大きな被害を与えました。2ヶ月だけで雇用統計に影響が出なくなったのが、逆に奇跡に近い訳です。
本当はまだ細かいところで影響が出ている可能性はあります。その1つが平均時給ですね。
もう1つの要因は平均時給
ハリケーンの被害が出た時に、米平均時給が上がったのは覚えていますか?
レスキューや救助活動にあたった人たちの労働時間が増えたためです。しかしハリケーンの復興が終われば、それも元に戻ります。
ハリケーンのおかげで一時的によくなったと見られた平均時給も、年末になって「そこまで伸びていないかった」と足踏みしているような状態ですね。
雇用の伸びはあるもののインフレ率に一番関係がある平均時給が鈍化しているので、正直「どっちつかずな結果」になりやすいのが今の雇用統計なんですね(´×ω×`)
2018年の雇用統計は?
冒頭にも書いた通り米11月雇用統計で、ほぼハリケーンの影響はなくなったと見ていいでしょう。
なので米12月雇用統計から結果値通りのリアクションを見せるとは限りませんが、だんだんと数字通りな相場の動きになっていくはずです( ・`ω・´)キリッ
正直今の雇用統計では「月に一度のお祭り」には、ほど遠いですよね(´×ω×`)
12月は相場が荒れると毎年言われているので、米12月雇用統計は波乱がまっているかもしれませんよ( ・`ω・´)キリッ