日銀・黒田総裁続投によるドル円への影響を解説します
最終更新日: 2018-2-10
2018年4月8日以降も黒田総裁の続投が決定
安倍政権は、本日2月10日(土)に2018年4月以降も黒田東彦氏に日銀総裁を続投させることを発表しました。
4月以降も続投となった黒田総裁
続投でなければ、2018年4月8日に5年の任期を終えるはずでしたね。日銀総裁が5年の任期を満了し、続投するのは異例なことで約60年ぶりです。
日銀総裁って誰が決めてるの?
先日アメリカのFRB(米連邦準備制度)議長もイエレン前議長からパウエル議長に交代しましたね。
FRB議長の任命方法などはこちら↓
日銀総裁を決める方法とFRB議長を決める方法は、かなり似ています。
FRB議長は、アメリカ大統領と議会の承認が必要になります。最終的には大統領が任命する形になりますね。
日銀総裁も、まず政府が人事案を国会に提出します。その後衆議院・参議院の両院の同意を得て、内閣総理大臣が任命します。
現段階では人事案を提出する前の段階ですが、新任ではなく現黒田総裁の続投という意向で「おおむね決定したよ」という段階ですね。
ただ来年には消費増税などもありますし、元々「志半ばで交代するのか?」と各メディアでも騒がれていました。
そして2月に入ってからの株価急落もあります。「ここでは、交代できない」というのが本音だと思います。
黒田総裁続投で円高?円安?どちらに影響するのか
基本的には、円安ドル高要因になるはずです。
日銀総裁というのは、日本の中央銀行の総裁であることと同時に国政とも深く関わっています。
経済ニュースや解説サイトなどで「アベクロ」という名前を見たことはありませんか?
アベクロ継続!アベクロって何?
アベクロとは、安倍総理と日銀黒田総裁のことです。
安倍総理は、あなたもご存知の通りアベノミクスによって円安を進め株価も上昇させましたね(✻´ν`✻)
しかしそのうらには、黒田総裁がアベノミクスがうまくいくように大規模な金融緩和政策をとったからに他なりません。
どちらか1人だけでもきっとうまくいっていっていません。アベクロ2人の力があったから今の株価があると言えます。
そんな黒田総裁が続投するとほぼほぼ決まった訳ですから、アベノミクス継続とみる投資家が多いんですね。
そうなるとまだ日本の株価は上がる可能性があります。株高円安の法則もあり、黒田総裁の続投は円安要因となるんです(✻´ν`✻)
株価と為替の関係性についてはこちらの記事↓
黒田総裁の今後の課題
これまでの景気回復・株価上昇を導いた功績は、大きいです。しかし今後の課題も残されています。
黒田総裁は2013年2月に就任して、すぐ4月にマネタリーベース(資金供給量)を2年で2倍に増やす「異次元緩和」を決定しました。
正式には「量的・質的金融緩和」と呼ばれていますね。異次元緩和と呼ばれるようになったのは、「これまでと次元が異なる」という総裁本人の発言から来ています。
結果、この政策によって現在の株高・円安は実現しました。
問題は「この政策をいつやめて正常化=元に戻すか」です。ただ戻しただけでは、その反動で株価暴落や急激な円高を招く恐れもあります。
これからの黒田総裁の課題は、今まで行ってきた金融規制緩和策を「いつどのタイミングで、どのように、どれくらいのペースで戻すのか」です。
今まで行ってきた政策よりもこれからの方が難しいですよね。だからメディアでは「最後まで責任をとって続投しろ」という報道がされていたんですね(´×ω×`)
実際のドル円相場への影響は?
黒田総裁が続投したからといって、来週いきなり円安には向かい辛いです。
現状の円高ドル安は、円が買われているというよりもドルが売られているからです。2018年に入ってからドルの弱さが目立ちます。
年明けから黒田総裁交代を懸念して買われていた円は若干戻す可能性はありますが、いきなり円安に大きく動く要因にはならないですね。
しかし続投となれば、本人が会見などで発言する場面も多くなります。その場で今後の金融政策に対しての発言があれば、為替に大きく影響してきます。
週明けも株安が続けば、登場の場面があるかもしれないので要注意ですよ!
DMMFXでキャッシュバック中
なんとDMMFXで口座開設した人は、ここでしかもらえない私の特製レポートがゲットできます!
レポートには、あまり人には教えたくないテクニックやブログにも書いていない○技も書いてます(๑´ω`๑)♡
もちろん口座開設で「もれなく4,000円」のキャッシュバックも継続中ですよ(๑´ω`๑)♡