FX初心者必見!名目為替レート・実質実効為替レートを比較して長期的なドル円の動きを知る方法
最終更新日: 2018-9-8
1分でわかるこの記事の内容
FXトレーダーは名目為替レートでトレードしている
いきなり「名目為替レート」と聞いてピンとくる方は少ないはず( ・`ω・´)キリッ
しかしあなたがいつもトレードで見ているレートが実は「名目為替レート」と呼ばれているものなんです!
FXトレーダーがいつも見ているレートが「名目為替レート」
FX初心者さんじゃなくても「ただの為替レートじゃないの?」と思った方がいるはずです。
ただの名称ではなく、様々なレートの見方をしれば「円の本当の実力を知る」ことができます(✻´ν`✻)
今回は「名目為替レート」とは何なのか?またレートの見方によって新たに分かることを解説していきます!
様々な為替レートの種類と違い
私がいつも見ているレートは名目為替レートと言いましたが、実はそれ以外にも為替レートが存在します。
詳しく分けると下記の5つに分けられます。
- 名目為替レート:FXトレーダーが普段目にしているレート。トレードする際の実際の為替レート
- 実質為替レート:名目為替レートから物価上昇(インフレ)率の変化を除外した為替レート
- 実効為替レート:ある通貨と他国全ての通貨との関係全体を把握する指標
- 名目実効為替レート:実効為替レートにおける名目為替レートのこと
- 実質実効為替レート:実効為替レートにおける実質為替レートのこと
これだけだと何がなんだかちょっと分かりづらいですよね(´×ω×`)
しかし重要なところなので、少しかみ砕いて説明していきましょう!
名目為替レートは物価上昇率の影響を受ける
私たちがいつも見ているレート=名目為替レートは、当たり前ですが物価上昇率の影響を受けています。
日本は他国に比べるとインフレが大きく起きなかった国
今まで「1個=1ドル=100円」で買えていたアメリカ産リンゴが「1個=1ドル=50円」で買えるようになったらお得です。これによってドルでの購入が増えれば、為替レートに反映されます。
実質為替レートでは本当の買われすぎ・売られすぎがわかる
対する実質為替レートは、2国間の物価指数の比で割ることで物価の影響を除外してレートを算出します。
短期で見たらそこまで変わらない物価指数も20年~30年という長期スパンで見たらどうでしょうか?
物価が変動していても何らおかしくありません。物価上昇率を取り除くことで、実質的な通貨の買われすぎ・売られすぎが分かるのが「実質為替レート」なんですね( ・`ω・´)キリッ
実効為替レートが理解できればトレードに有利
例えば現在のように貿易摩擦の懸念で、円がドルに対して円高に動いたとします。しかしユーロに対して円安に動いたらどうでしょうか?他の通貨に対しては円安の動きをした場合、必ずしも円高とは言えずに「世界中に円高の影響が出る」とは言えなくなります。
現在はドルが基軸通貨されているため円高ドル安=全ての通貨に対しても円高となりやすいですが、厳密言えば違う動きの時も存在します。
そこで通貨の価値を総合的に把握・判断するための指標として「実効為替レート」が存在します。
実効為替レートにおいて物価上昇率を加味するか除外するかで「名目実効為替レート」「実質実効為替レート」の2つが存在します。
円の実効為替レートは毎月日銀が公表している
少し前置きが長くなりましたが、そんな円の実効為替レートを日本銀行が毎月公表しています!
ドル・ユーロ・元などを対象に主要15通貨を公表していますね!ではレートによってどれほどの差があるのか?実際の数値を見てみましょう(✻´ν`✻)
赤いラインが私たちがいつも見ているレート「名目為替レート」です。そして青いラインが「実質実効為替レート」となります。
長期的に見れば1985年のプラザ合意以降、名目為替レートではずっと円高が進んでいます。
しかしながら他国の通貨を加味し物価上昇率を除外した実質実効為替レートでは、2002年ごろから円安に動いている傾向があり乖離しています。
2002年と言えばアメリカのITバブルが崩壊し、超低金利政策を導入した辺りです。
ではこの乖離が今後のドル円相場にどう影響するのでしょうか?
円が売られすぎている→今後円高になる余地がある
実質実効為替レートを見るとどんどん乖離幅が開いているように見えます。
これに関して昨年6月に日銀・黒田総裁は「実質実効レートは、ここからさらに円安に振れることはありそうもない」と乖離を警戒する発言をしました。
実質実効レートについて言及した日銀・黒田総裁
基本的に実質実効レートは、物価の上げ下げに影響されない訳ですから「一方向に突き進むことはなく、数年単位の周期で平均水準に戻る」と言われています。
なので、名目と比べると行き過ぎた円安のため「今後円高になる余地がある」と考える市場関係者が多いんです。
それを警戒した黒田総裁の発言だったんですね( ・`ω・´)キリッ
名目為替レート・実質実効為替レートを比べてみて…
あくまでこれは40年弱で見た時の長期的な観測です。今すぐ円高になるという訳ではありません。
ただ私たちが当たり前のように見ているレートがこういう風に決まり、さらに「違うレートと比べることで得られる情報がある」ことはFXトレーダーであれば知っておくべきです( ・`ω・´)キリッ
なかなか難しい内容だったのでFX初心者さんには分かりづらかったかもしれませんが、こんな言葉があったなと頭の片隅に入れておけば今後のトレードにもきっと役立ちますよ(๑´ω`๑)♡
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コメント (2)
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1. マシロ
いつもブログ拝見させていただいてます。
現在、為替の本を読んだり色々と勉強しているんですが、
今日読んだ為替の本よりもとても分かりやすかったです(^^)
実質実効為替レート、まさに読んだばかりだったので、そういう事か!ってなりました(๑˃̵ᴗ˂̵)
ありがとうございます☆ -
2. メイ
コメントありがとうございます!
>今日読んだ為替の本よりも~
そんな!私の文章なんて全然ですよ(´;ω;`)
でもそういって頂けるのはうれしいです!
勉強したところがすぐに実践で使えたり、目にするとうれしいですよね(๑´ω`๑)♡
私もそういう経験をFXでいっぱいしたきたのでお気持ちよくわかります!