ギリシャの巨額支援がもたらす為替への影響とは
最終更新日: 2015-8-17
日本がお盆休みの間に、ギリシャ支援のユーロ圏財務相会合が開催されました。まだ加盟国議会やIMF理事会の承認待ちですが一歩進みました (๑´ω`๑)♡
3年間で860億ユーロ(955億ドル)の巨額支援です。初回融資は260億ユーロの予定で8月19日までに承認見込み。
日本円で約11兆9千億円ですから凄いですね!ギリシャ議会も財政改革法案を可決していますし、この件は心配ないでしょう。
2015年はギリシャ債務返済危機でかなり金融市場を振り回してくれましたから、今後は頑張って欲しいものです (*●⁰ꇴ⁰●)✧
ユーロ圏全体の経済は回復基調
ユーロ安やECBの緩和策の影響もあってかユーロ圏全体の経済は好調。ユーロ圏全体の4-6月期GDP成長率は、前期比0.3%増加。年率1.3%成長と成長軌道に乗っています。
ユーロ安の恩恵で観光客が増えたのがスペイン・ギリシャ。ドイツも経済堅調。良くなかったのがフランスですね (^_^;)
しかし、他人事ながらたくさんの国が集まると大変ですね。どこかの国が良くても悪い国がほぼ出てきますね。あちらを立てればこちらが立たず。ECBや政府の苦労をお察しします…。
ユーロ/ドルの月足チャート:SBI FXトレード
2014年の春以降米ドルの量的緩和終了の道筋が示されて、ユーロ安が大きく進みました。
ユーロ/ドルの日足チャート:SBI FXトレード
ユーロ/ドルは、3月13日の安値1.046230辺りからは切り上げている状態。
ECBのマリオ・ドラギ総裁が行っている量的緩和。
- 2015年3月から債券買い入れを開始
- 月600億ユーロのペースで2016年9月まで買い入れを継続
- 買い入れ総額は1兆1,400億ユーロ
ユーロ相場のポイントは、ECBの量的緩和。長期トレーダーの方におすすめなのは、ECBと金融市場が量的緩和の終了を言い始めた時。2016年9月に終わる予定なのでその時では遅い!普通のシナリオだと半年位前から終了について議論され始めるので、2016年になったら長期投資のユーロ買いを考えていいと思います。そうしたら、
もちろん悪いシナリオや良いシナリオの方も考えられますよ。量的緩和をしても、なかなか経済回復につながらずデフレが続けば他の政策を行うこともありえます。その時は、さらにユーロ安が続く上に、スペインやイタリア危機などという爆弾がさく裂するかも?
逆に思った以上に経済回復スピードが速くて量的緩和を早めに終了したとしたら、ユーロの上昇も速めになります。その時は早めの準備が必要ですから、ユーロ/ドル相場を注目しておくこともお忘れなく!(๑´ω`๑)♡
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡
それでは皆様御自愛下さい♡