国の通貨価値の目安「実効為替レート」について解説
最終更新日: 2016-5-16
1つの通貨の対外競争力を表す実効為替レート
実効為替レートってご存知でしょうか。外国為替市場における通貨の相対的な実力を図る指標のことで、国際決済銀行(BIS)や各国の中央銀行が集計・公表しています。実効為替レートには実質実効為替レートと、名目実効為替レートがあります( ・`ω・´)キリッ
名目実効為替レートとは、主要な貿易相手国や地域の通貨の為替レートの変化率を防衛木額に応じて加重平均し、指数化したものです。
実質実効為替レートは通貨の対外競争力が物価変動(インフレ率)によっても変化する事を考慮して名目実効為替レートに対して物価調整をしたものです。
ドル円で例えると1ドル=100円とします。日本で2%のインフレが進んだとして、1年後も1ドル=100円のレートだった場合、手元に102円ある状態で1ドルを買っても2円残るので円が2円分強くなっているといえます。つまり2円分の円高ですね。このインフレ率を考慮したものが実質実効為替レートです。
ちなみに日本は2016年3月の値が76.27です(日銀発表)。BISのHPからダウンロードしたファイルだと79.67なのですが、これはどの国を調査対象にするかによって数値が変わってきます。日本のこの実効為替レートは調査対象である他国間の中で最低の数値です。
基本的には他国間との競争力なので、日本円は競争力が無いことがいえます。BISでの数値では2013年11月から70台の指数から抜け出せていません(´×ω×`)
2016年4月の他国実質実効為替レート指数、最新の数値は?
先ほど日本の実効為替レート指数が最低であると書きましたが、他の国はどのくらいなのでしょうか。主要通貨をまとめてみました(✻´ν`✻)
- アメリカ(USD):121.26
- イギリス(GBP):110.55
- 中国(RMB,CNY):107.81
- ニュージーランド(NZD):105.86
- オーストラリア(AUD):95.53
- ユーロ圏(EUR):90.29
- カナダ(CAD):82.47
- 日本(JPY):79.67
FX市場でもよく見る通貨の中でも最低ですね。この数字が小さければ円安に動くのが基本です。通貨競争力(通貨の価値)が小さいために他の通貨を買うのにより多くの円を必要とするからです。
FXにはどのように役立つのか
この実質実効為替レートはBISのデータ公表にタイムラグがあり、短期的な分析にはあまり参考になりません。しかし、中長期的な見方をすればその通貨が現在どのような水準にあるのか客観的に把握することができます(✻´ν`✻)
日本円の実質実効為替レートは70台をつけており、2013年からずっと円安に動く事を示唆し続けていますががここ1年くらいは数値が上り調子なため、円高に動きやすいとも言えます。あくまで中長期的な観測ですので注意してくださいね( ・`ω・´)キリッ
円高になりやすいムードがうっすらある程度に考えていればいいかと思います(๑´ω`๑)♡
もんじゃ!
昨日は美容室の後にお友達ともんじゃ焼き屋さんへ(✻´ν`✻)
なんとびっくりなメニュー!味噌バターコーンラーメンもんじゃ!!!!
お味ももちろん最高に美味しかったです(๑´ω`๑)♡
↓今日のオマケ自撮り画像↓(クリックで表示)
最後までお読み頂き、有難うごさいます♡それでは皆様御自愛下さい♡