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1分でわかるこの記事の内容

• 為替相場が動いている仕組みを理解しよう
• 1日の取引量からどれくらいで相場が動くか推測
• ドル円を0.01円動かすのに必要なお金は○円

為替相場が動いている仕組みを理解しよう

質問箱「Peing」を設置してから様々な質問を頂きます！ありがとうございます！

回答率100%を目指しているので、どしどしご質問ください！まだ回答できていないものは、良い質問なのでブログでまとめようと思っています(✻´ν`✻)

さて、また1つ興味深い質問が来ました！

FXトレーダーなら一度は考えたことがありますよね？億なのか？兆なのか？それより必要なのか？

実際にトレードしていると忘れがちになりますが、私たちも大きなマーケットの一部であることの認識はどのトレーダーにも必要なことです(　･`ω･´)ｷﾘｯ

為替市場は、規模が全世界と膨大です。なので詳細は難しいですが、今回は実際の取引量から推測してみます！

為替相場が動く仕組み

まずその前に為替相場が動く仕組みを理解していないと話になりません。

「なんとなくはわかっているけど…」というFX初心者さんは、ここでしっかりと理解しましょう！

• 為替相場が動く要因は、売買のみ

勘違いしやすいのですが、買われる要因・売られる要因はいっぱいあります。要人発言や政策金利など、為替ニュースで報道されるものですね。

しかしそれが直接為替相場を動かしている訳ではありません。為替相場が動く要因は、売買のみです。実際はニュースを知ったトレーダーたちが売買するから動く訳です。

もちろんあなたのトレードも為替相場を動かす要因の1つになっています。私のトレードもそうですね(✻´ν`✻)

買いと売りのどちらが多いか？で、多い方へチャートは進んでいきます。

「どこで多い方が切り替わるか？」「どこまで続くか？」これさえわかればFXで負けることはありません。

相場の本質を理解すると、ちょっとFXの印象が変わりませんか？

「本当はそんなに簡単じゃない」と思うかもしれませんが、相場の本質を理解していない人って実は多いんです。

そういう人ほどニュースや要人発言に踊らされて、足元をすくわれてしまいます。

よく金融業界では「相場は生き物」と言われています。世界中のトレーダーの集合体なのですから、ごく当たり前の表現だと私は思っています。

さて為替相場の仕組みを理解したところで、本題に移りましょう！

1日の取引量からどれくらいで相場が動くか推測

そんな為替相場は、どれくらい取引すれば動くのでしょうか？ちょっと見当もつかないですよね。

1つ明らかなのは買いと売りが均衡していた場合、相場は動かないという点です。

ドル円チャートを見ていると…ちょっと動いて止まる→動いては止まるを繰り返していませんか？

これは売りと買いの量がほぼ同じなためです。方向性がなく横移動していきますね。そしてたまに一方向へ動き出すのが、ドル円相場の特徴です。

ではドル円相場は、1日どれくらいの取引量があるのでしょうか？

実は国際決済銀行（BIS）が3年ごとに為替市場全体の1日の平均取引量を発表しています。

最新のデータが2016年なので、今年2019年に発表がありますね！金融庁の公式サイトで誰でも閲覧することができます。

BIS関連統計 : 日本銀行 Bank of Japan

このデータによれば、ドル円の1日の平均取引量は90兆2,000億円です。物凄い額ですね(´×ω×`)

あくまでも平均なので、閑散期を除けば1日100兆円のトレードがされる時もありそうですね。

これがわかればやり方は、いくらでもあります。あくまで概算ですが、今回は1日に焦点を絞っていきます！

過去のポジション比率から売買の取引量を推測

2016年の取引量なので、2016年の為替データを集めてみました。

その中でポジション比率のデータが残っていたので参照します。

これもFX会社が出しているごく一部のデータです。しかし買い比率が約74%、売り比率が約26%だとわかります。

一日の取引量はわかるので、買いと売りの取引量をポジション比率から出してみます。

• 買い：90.2兆 × 74% = 66.8兆円
• 売り：90.2兆 × 26% = 23.4兆円

結構な差がありますね。2月末時点のデータとあるので、2016年2月26日（金）になります。

その日の為替の動きはどうだったのでしょうか？

為替の動きからいくらで動いたか推測

過去の相場の動きは、Yahoo!のデータを参照しました。

アメリカ　ドル / 日本　円【USDJPY】：外国為替 - Yahoo!

データとして、かなり理想的でした。始値から少しだけ下落し、その後終値が高値となっているため右肩上がりのチャートになっているはずです。始値から終値で約1円動いているのも良いです。

この値動きに、ポジション比率から割り出した売買ポジションの取引量を当てはめてみます。

売買相殺後の取引量でいくら動いたか？

• 買いと売りの取引量が同じであれば相場は動かない
• 売りポジション23.4兆円を買いポジションで相殺すると残りは43.4兆円
• 43.4兆円以下で約1円（112.98円→113.99円）動いたと仮定できる

かなりざっくりです。なぜかと言えば、それまでに決済されたポジションもあるからです。

小刻みに上下すれば、それほど相殺されるポジション量が多くなります。もっと少ない額で約1円動いている可能性もあります。

また正確に世界中の取引量を日本という小さい取引量から算出すれば誤差が生じるからですね。

それでも桁単位でですが、いくら必要かのだいたい検討は付きましたね！

ドル円を0.01円動かすのに必要なお金は○円

質問は「ドル円0.01円動かすのに必要な取引量」だったので、上記を当てはめると「約4,000億円ほど必要になる」が回答になります。

あくまでこれは2016年のデータから導き出したものです。

買いと売りで相殺される動きがありますから市場規模が大きくなればなるほど、相場を動かすのに必要なお金が増えるのはわかりますね？

それでも1日の平均取引が約90兆円なので、誤差があっても1兆円以内だと思います。なんか感覚おかしくなってきましたね笑

国家レベルの資産を動かしても少ししか動かない

何兆円ともなると国家レベルの資産になります。それでもほんの少ししか相場は動きませんからね。

FXには「インサイダー取引が存在しない」と言われる所以はここにあります。不可能なんです。

このように為替に関する面白い質問も受け付けています！質問箱を設置してからブログコメントが寂しいので、こちらにもコメントくれるとうれしいです(๑´ω`๑)♡

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