FRBパウエル議長の議会証言でドル円113円台へ!年初来の高値更新、更なる円安になる?
最終更新日: 2018-7-18
ドル円相場は半年ぶりに113円台へ突入
やっとドル円相場が113円台の円安ドル高となりましたね(๑´ω`๑)♡
2018年に入ってからのドル円相場の動きを見てみましょう!
2018年は1月9日に113円を割り、104円台まで円高ドル安が進行しましたね(´×ω×`)
そこから約半年ぶりに113円まで戻ってきた形になります。
それでは113円台に戻った要因と今後のドル円相場は円安ドル高が継続するのか?などを解説していきます(๑´ω`๑)♡
FRBパウエル議長の議会証言が好感
7月17日(火)と18日(水)にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、米上院銀行委員会で議会証言を行いました。
議会証言で「米労働市場は力強い」と述べたパウエル議長
議会証言って何?という方はこちら↓
パウエル議長は議会証言の中で「当面は政策金利の漸進的な引き上げを継続する」と方針を示しました。
この「当面」という言葉は、いつまでという具体的な期日は指さなかったものの市場では米経済に対してのプラス要素と捉われドル買いが進みましたね!
パウエル議長は米中貿易摩擦にも言及
FRBの金融政策に対してはタカ派的な発言をしたパウエル議長ですが、トランプ大統領の輸入関税については少し厳しい意見でした。
- 関税などの障壁を設けていない国は概して成長が加速している
- より保護主義的な方向に進んだ国は、状況が悪化している
批判とまでは言えませんが、こうした貿易摩擦が米経済に悪影響を及ぼすことについては「十分にあり得る」と発言しています。
トランプ大統領とパウエル議長の捉え方の違い
また議会証言の中で「アメリカ経済にとってEUは敵だと考えていますか?」という問いに対して、パウエル議長はハッキリと「NO」と答えています。
一方でトランプ大統領は、今月「貿易摩擦での当面の敵は、EUだ」と発言していますね。
トランプ大統領からしたら全てが敵になるのかもしれませんが、これだけでもFRBとの捉え方の相違が分かります。
今後も貿易摩擦は為替に影響が出るか?
ドル円相場は現在112円台後半~113円台前半でせめぎ合っている状態ですが、米経済は好調を維持しています。
しかしながら上記からも分かるように、パウエル議長とトランプ大統領の間で考え方の相違がある点が気になります。
日本で例えるならば、安倍首相と黒田日銀総裁の言っていることが違うのと同じです。絶対にマスコミの格好の的になりますね(´×ω×`)
アベクロの連携がとれていなかったらアベノミクスの成功はなかった
そうれなればもちろん日経平均にも影響し、結果為替にもその波が到達します。
2人の連携がとれてないということは、トランプ大統領が1人で強行な手段 = 関税を課す可能性があるということです。
ここまでくると暴走に近いですよね…。強行手段が為替に与えるダメージは大きいため、米経済が好調と言っても油断はできない訳です( ・`ω・´)キリッ
2018年高値更新の可能性はあるけど、暴落の懸念も忘れずに
正直、米中貿易摩擦はまだ先が読めない段階です。中国に加えて、アメリカはEUも相手にしていますからね。
16日にアメリカは、中国やEUをWTO(世界貿易機関)に提訴する手続きに入ったと発表しています。
先に関税をかけたのは、アメリカなんですけどね。報復措置について提訴しているようです(´×ω×`)
アメリカもあくまで「正義は自分たちにある」というスタンスは変わっていません。
次の高値は113円39銭
米経済・株価も好調なので、このままいけば週末か来週には年初来高値を更新する可能性があります。
しかしながらそれには貿易摩擦が落ち着いていることが不可欠となるので、大筋は円安ドル高でみていいですが突発的な動きには十分注意しましょう( ・`ω・´)キリッ