ロシアのウクライナへの軍事侵攻にともなうドル円相場の影響と今後の展望
最終更新日: 2022-3-2
こんにちは!
本日はタイトルにもあるように、ロシアのウクライナへの軍事侵攻にともなう直近の相場への影響についてまとめてみました!
一時は大荒れのマーケット、ドル円の動き
2月24日にロシアはウクライナへの軍事侵攻に踏み切り、マーケットは一時、大荒れとなりましたね。
2月26日に欧米諸国、27日に日本がロシアに対して、銀行間国際決済ネットワーク「SWIFT」からロシアの一部銀行を排除すると発表。
その後、ルーブルを売ってドルを買う動きが加速し、ルーブルは一時1ドル120ルーブル近くまで下落しました…!
この事態をうけ、ロシア中央銀行は自国の通貨を防衛するために、政策金利を9.5%から20.0%に引き上げています。
ただ、金融市場は冷静にとらえており、過度なリスクオフムードは今の所は見受けられません。
むしろ一時的に、流動性の高いドル需要が高まる動きもみられ、過度に有事の円買いに動くことなく、
1ドル114円半ばから115円後半で推移しています。
114円台から115円台を推移するドル円相場
今後の焦点、経済制裁の影響とは…
今後の焦点は、ウクライナとロシア間で停戦合意が行われるかです。
長期化すれば、リスクオフが高まり、徐々に円高方向に向かっていくことが予想されます…!
ただ、長期的なトレンドとしては、FRBがインフレ抑制のために3月に利上げに動くことが確実視されているため、 円安方向に向かっており、114円半ばから後半を底値として反発する動きになって行くでしょう。
ただし、経済制裁の影響は今後少しずつ現れてくると考えられます。
一部では、ロシア経済のデフォルトや、ロシアの天然ガスの輸出停滞によりエネルギー価格が高騰し、
世界経済に悪影響を及ぼす懸念もささやかれています。
政策金利を0.5%引き上げるという見方もありましたが、 今回の侵攻による景気減速懸念から、政策金利の引き上げ幅を抑制して0.25%とする見方が強くなっていますね。
3月15日・16日に開催予定のFOMCに注目
市場は、ウクライナとロシアの軍事衝突は長期化しないという見方が大半で、 どちらかといと3月15日と16日に行われるFOMCの会合で FRBが政策金利の引き上げ幅が大きく今後の為替相場に影響を与えていくと考えられます!
しかし、経済制裁の返り血を浴びてアメリカ経済の景気が減速すれば、政策金利の上昇ペースも鈍化し、 トレンドが変わる可能性があることも考慮しておく必要があるでしょう。
今日はここまで!
また近々更新しますね(*^^*)!!