FXの「すくみ」とは?すくみを利用したサヤ取りトレード方法を解説
最終更新日: 2022-9-29
こんにちは!
ちょうど一週間前の9月22日、日銀はついに為替介入に踏み切りましたね٩(๑´0`๑)۶ 日銀の為替介入は1998年6月以来、約24年ぶり!
為替介入が発表された直後は一気に140円台まで円高に向かいましたが、日銀の緩和政策と為替介入は相反する政策であり、市場から見透かされたのかすぐに145円近辺まで戻っています…!
ドル円の動き(1時間足)
ちょっと前置きが長くなりましたがそろそろ本題へ…!今回のブログでは、初心者の方向けにFXの「すくみ」についてを解説していこうと思います!
すくみを利用したサヤ取りトレードというのがあるんですけど、初心者の方とお話すると意外と知らないって方が多い印象だったので、今回ピックアップしてみました♪
FXの「すくみ」ってなに?
すくみ(竦み)とは、お互いが相手の好きなものと苦手なものを持って向かい合い、どちらも身動きが取れない状態のことをいいます!
FXでいう「すくみ」は、異なる通貨をそれぞれ持ち、価格の上昇・下落を利用して利益を得るサヤ取り(さやとり)手法のひとつ。両者の価格が収縮したとき反対の売買を行うことで利益をあげることができます。
すくみを利用したサヤ取りトレードとは?
FXのすくみを使ったトレードの代表的な事例を見てみましょう!以下の3つの通貨ペアを保有しているようなケースです(`・ω・´)
- ドル円(ドルを売って・円を買う)
- ユーロ円(円を売って・ユーロを買う)
- ユーロドル(ユーロを売って・ドルを買う)
この3つの通貨ペアを持っていると、すべての通貨を両建て(売り買い両方持っている状態)になります。
世界の通貨の価値というものは、それぞれが移動しているだけという前提なので、均衡している通貨ペア同士の場合、つまりこの3つの通貨ペアの総量は変わることはありません。
例えば、仮にドルの価値が20%上昇したとします。すると一方の円とユーロの価値がそれぞれ10%下がることになります。
これは各通貨が均衡を保ち合っている状態であり、これだと損失も発生しませんが利益もでないので全く意味を持たないとも言えます。
しかし、アメリカ、ユーロ、日本が常に均衡を保っているとは限りませんよね。経済指標や金融政策、政権交代、などの理由で、いずれかの通貨だけが一方的に強くなったり弱くなったりすることはあり得るでしょう。
ここでユーロが急激に強くなり、米ドルが弱くなる状態が発生すると、相関性は一旦崩れ、ユーロドル、ユーロ円が上昇し、ドル円は下落します。
ただ、この3つの通貨の力関係は基本的には均衡しているので、いずれ元の価格に収束します。そういった理由から、崩れた方向とは逆の方向にポジションを保有しておけば利益(サヤ)が取れるという仕組みです。
うまくできれば安定した収益を出せますが、3つの通貨ペアを同時に見なければならないですし、3つのポジションを持つので多額の証拠金が必要になるといったデメリットもあります。
証拠金の問題が解決できても「ずっとチャートを見るのは大変!」という方は、高機能の自動売買システムも登場しているので、そうしたツールを活用してみても良いかもしれません(*´Д`)
ぜひ試してみてくださいね!
冒頭にも書きましたが、為替介入が行われたことにより大幅な価格変動がありましたよね(´・ω・`)
今後も為替介入が行われる場合は変動に要注意なので、ニュースなど注目しておきましょう!