クリスマス休暇のドル円相場を過去10年間(2009年~2018年末)のデータを見ながら考えてみた
最終更新日: 2019-12-20
まもなくクリスマス休暇に突入
もうまもなくクリスマスですね!欧米諸国の企業では、例年12月25日~翌1月1日までがクリスマス休暇となりお休みです。
為替相場もそれに伴って、閑散相場(取引量が少なくなる相場)になります。日本よりも年末年始休暇が短いこと、2日から動き出すことが特徴的ですね。
「年末年始はゆっくりトレードがしたい!」「時間がある休みの間にFXを始めたい」という人も少なくないと思います。
なので、しっかりとクリスマス休暇のドル円動向をチェックして備えましょう!
2009年から2018年末までのクリスマス休暇のドル円
では、さっそく過去10年間のクリスマス休暇で、ドル円相場はどう動いたのか?確認してみましょう!
その年の12月25日から翌1月1日までの始値・高値・安値・終値を比較、円高・円安どちらに動いたのか?をまとめました。
年末 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 動向 |
---|---|---|---|---|---|
2018年 | 110.42円 | 110.47円 | 109.53円 | 109.71円 | 円高 |
2017年 | 113.30円 | 113.37円 | 112.46円 | 112.64円 | 円高 |
2016年 | 117.36円 | 117.81円 | 116.02円 | 116.87円 | 円高 |
2015年 | 120.46円 | 120.65円 | 119.98円 | 120.30円 | 円高 |
2014年 | 120.49円 | 120.69円 | 118.84円 | 119.77円 | 円高 |
2013年 | 104.33円 | 105.41円 | 104.24円 | 105.23円 | 円安 |
2012年 | 84.94円 | 86.79円 | 84.59円 | 86.67円 | 円安 |
2011年 | 78.05円 | 78.08円 | 76.87円 | 76.94円 | 円高 |
2010年 | 82.88円 | 82.97円 | 80.91円 | 81.15円 | 円高 |
2009年 | 91.50円 | 93.13円 | 91.16円 | 93.00円 | 円安 |
これを元に気になることがいくつかあります。
- クリスマス休暇は過去10年で円高7回:円安3回
- 10年間の平均利幅は1.48円
- 最も利幅が広かったのは2012年の2.20円
- 最も利幅が狭かったのは2015年の0.67円
- 2019年のフラッシュクラッシュは含めない
圧倒的に円高ドル安が多いです。特に2014年末以降は、5年連続で円高ドル安となっています。
そもそも12月は決算を控えている企業や年末に向けたポジション調整で、ドルが売られる傾向が強いです。
また近年(特にトランプ大統領になってから)、年末年始にリスクオフ要因が発生し、翌年まで持ち越すといったケースも少なくありませんね。
今年は年内に米中問題が第1段階合意までこぎつけたので少しは楽観視できますが、ドルを売る流れは少なからずこの後も発生します。
利幅は狭まっている傾向がある
クリスマス休暇のみならず、2019年のドル円年間利幅は過去最低の動きとなりました。年々動きが狭くなっているような感じですね。
それに伴ってクリスマス休暇の値幅も2017年は0.91円、2018年は0.94円と直近2年は平均値幅を下回っています。
フラッシュクラッシュを含めたら2018年末が最大
しかしクリスマス休暇・年末年始を語る時に忘れてはいけないのが、2019年1月3日に起きたフラッシュクラッシュです。
フラッシュクラッシュって何?って人はこちら↓
フラッシュクラッシュを上記の値動きに含めた場合は、2018年末が断トツで動いています。
閑散相場で年々値動きが少なくなってきてはいるが、その分急変の可能性は上がってきているとも言えます。
2019年~2020年のクリスマス休暇はどうなる?
過去10年間のドル円データを見ると円高ドル安が強いようにも見えます。
突発的なファンダメンタルズ要因を加味しなければ、ドル売りから若干円高ドル安へ動く可能性が強いです。
今年のフラッシュクラッシュがまだ頭に残っている人もいると思うので、ポジション調整の動きは例年よりも大きくなると考えられます。
もちろん円売りポジションもありますから、より市場人数が少なくなることが予想されます。
急変の可能性は昨年よりも大きい?
フラッシュクラッシュまでの大きな変動とは言わずとも、市場人数が昨年末よりも減ることが予想されるので急変は起きやすくなります。
またファンダメンタルズ的に見ても米中問題は落ち着きましたが、来年の次期大統領選へ向けてトランプ大統領がいつ何時ツイッターで発信するかわかりません。
ましてやお祭り好きですし、弾劾リスクも抱えているのでちょうどクリスマス休暇を狙って発言をする可能性があります。
その場合は、来年の米中第2段階合意へ向けたポジティブな内容の可能性が高いです。円安ドル高要因ってことですね。
まとめると「基本的には円高ドル安だが閑散相場で動きは限定的、円安要因もない訳ではないが急変のリスクもある」となります。
「年末年始しか、ゆっくりトレードできない」という人もいると思いますが、いつも通りの相場ではないことを必ず意識してトレードしてください。
クリスマス休暇のうちに準備をするものアリ
年始のフラッシュクラッシュを経験した方は、「今年はノーポジ」という人も少なくないですよね。
「休むも相場」ということがある通り、普段と違うクリスマス・年末年始休暇の間は、トレードせずに他のことに時間をあてるのもありです。
何もトレードだけがFXではありません。自分のトレードの検証をしたり、ファンダメンタルズやテクニカル分析について調べたり、口座開設などをして準備を整えることもできます。
いつもはついつい時間がなくて逃してしまうことをしっかりと行うのが、長期休暇だと思っています。
- 身体をゆっくりと休める
- 自分のトレードを検証する
- トレードはしなくても為替ニュースをしっかり集める
- 使ったことのないテクニカル分析の勉強をする
- サブ口座の開設をしておく
などです。長期休暇だとトレードできてしまうので、ポジポジ病にもなりやすい時期ですね。
ともあれ為替相場が動いている限り稼ぐチャンスはあるので、トレードするならしっかりと動向をチェックしストップを入れて取引しましょう!
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