国内FX会社と海外FX会社を併用した時の注意点について
最終更新日: 2019-12-24
FXの税金が気になる時期になった
そろそろ年末となり、FXの税金が気になる時期になってきました。
FXの税金は、その年の1月1日~12月31日までの利益によって決まります。
今年も20万円以上の利益が出た人は、来年2020年2月17日から始まる確定申告期間中に申告しましょう!
今回はそんな税金にまつわる質問があったので紹介します!
私は国内FX会社しか使っていませんが、実際「国内FX会社と海外FX会社」を併用している方は一定数いると思います。
トレード方法によって分けていたり、リスクヘッジ方法の1つだと思います(๑´ω`๑)♡
私が国内FX会社を使っている理由↓
でもそうなってくると心配なのが、税金などの計算や併用していることでのデメリットですよね?
今回は違いが何もわからないFX初心者さんにもわかるように、「国内FX会社と海外FX会社の違い」「併用時の税金の計算方法」を例を出して解説します!
国内FX会社と海外FX会社の違い
「FXを始めたばかり」or「これから始める」という人向けに、国内FX会社と海外FX会社の違いをわかりやすく表で比べてみます。
どちらにもメリット・デメリット、異なる点・同じ点があるので注意してみてください。
国内FX会社 | 海外FX会社 | |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 400倍~1,000倍 |
確定申告 | 必要 | 必要 |
税制度 | 申告分離課税 | 総合課税 |
税率 | 一律20.315% | 累進課税15%~55% |
損失繰越 | 3年間有効 | できない |
節税 | できる | できる |
レバレッジは高ければいいという訳ではない
ハイレバレッジが魅力の海外FX会社ですが、「レバレッジは高ければ高い方が良い」という安易な考えで選択するのは危険です。
海外FXで稼いだのに「手元に残るお金が全然少ない…」なんて自体も十分あり得ます。しっかりと違いを理解してください。
税金の計算が大きく違う
一番の違いは、税金の課税方法が全く異なります。
- 国内FX:他の所得とは分離して課税される。一律20.315%
- 海外FX:総合課税となり給与所得などと合算して課税される。額に応じて税率は15%~55%
簡潔に言えば、「海外FXは総合課税になるので、重税になる可能性がある」と言えます。
「どこが国内でどこが海外か区別がつかない」って人もいますね。基本的に私のブログで紹介しているFX会社は全て国内FX会社ですが、双方有名なところの会社名をあげておきます。
- 国内FX:DMMFX、SBIFX、インヴァスト証券、GMOクリック証券、ヒロセ通商、FXTF、みんなのFXなど
- 海外FX:XM、iFOREX、AXIORY、TitanFX、GemForexなど
何も知らない初心者さんが一目で見分けることは難しいですね。そういう時は「最大レバレッジ」と「金額表記」などで判断してください。
基本的に国内FX会社であれば、キャッシュバックも○○円と「円表記」になっています。その前にレバレッジが3桁なら海外FX会社確定なんですけどね。
税金の差がわかりやすい例
いくら重税と言ってもどれくらい変わるのでしょうか?一般的な例で考えてみます。
不公平にならないように、下記同じ条件で国内・海外の税金を計算してみます。
- 給与所得は2018年平均年収の414万円
- FXの利益は計算しやすく年間+100万円
- 給与所得・FXの利益以外はどちらもゼロで計算
- 所得税の計算はどちらも税率20%
- 所得税の控除額はどちらも427,500円で計算
前述したように海外FXの利益は、給与所得や不動産所得などを合わせる総合課税です。(海外FX会社の場合は、FXの税金が合算されるので下2段は同じ額)平均年収である414万円の時点で、330万円を超える部分は税率が30%を超えるのです。
質問にもあった通り、年収が高い人はそれだけで税率が高くなってしまうので海外FX会社はオススメできません。
課税所得金額 | 税率 |
---|---|
195万円以下 | 15% |
195万円超~330万円以下 | 20% |
330万円超~695万円以下 | 30% |
696万円超~900万円以下 | 33% |
900万円超~1,800万円以下 | 43% |
1,800万円超~4,000万円以下 | 50% |
4,000万円超~ | 55% |
簡単に言えば「海外FXだと、仕事もFXも稼げば稼ぐほど重税になる」とも言えます。これが嫌ならどれだけ稼いでも20.315%固定の国内FX会社を使うのがよいですね。
併用した場合の税金計算
国内FX会社と海外FX会社でこのような差がありますが、冒頭にも書いた通り併用・両方している方もいると思います。
また「これから両方使ってみたい」という方向けにも税金の差などを考えてみます。
- 「国内だけ」「海外だけ」「併用」の3パターンで考察
- 併用パターンの利益は、国内50万円・海外50万円で計算
- 給与所得・FXの利益は前節と同じ計算
※国内FX税率20.315%・海外50万円×税率30%
少し差が分かりづらいですが、併用パターンは100万円の利益の半分が海外FX会社で計算しているのでちょうど他2パターンの間くらいの税金となります。
では、FXの利益が年間300万円になったらどうでしょうか?併用パターンは、国内150万円・海外150万円で考えてみます。
※国内FX税率20.315%・海外FX税率30%
利益が300万円になると国内FXと海外FXで、約40万円の差が出ます。これは海外FXのみ税率があがり33%になるためです。(控除額も636,000円で計算済)
ではさらに500万円の利益になった場合は、どうなるのか?(併用は国内250万円・海外250万円で計算)
※国内FX税率20.315%・海外FX税率30%
FXの税金の差を見ると100万円以上の差がありますね。それもそのはずで、総合課税は所得が900万円を超えると一気に重税となります。
その点国内FXはずっと「所得税+住民税」は変わりません。併用パターンも「414万円+250万円」でギリギリ30%の税率内で済んでいますね。
「ここまで稼がないよ?」と思うかもしれませんが、私の利益だと海外FXよりも国内の方が断然お得です。
税率43%だと国内FX会社の2倍の税率ですからね。特に私は給与所得がないので、丸々損をすることになります。
海外FXを併用するなら所得金額の調整をしよう
国内FX会社のみを使っている人は、全く悩む必要はないです。どれだけ稼いでも税率は20.315%固定ですからね。
国内FX会社を使っている人また併用している方は、上記のように所得総額で税率が変わる可能性があります。
「1万円の差で税金が10%も違う!」なんてことも十分にあり得ます。例えば所得金額900万円ピッタリの人は税率33だけど、901万円の人は43%まで一気に上がります。
毎年12月に入るころには、今年の見込み所得が分かるはずです。少しの差で税金が変わるのであれば、トレードを休んだり調整することをオススメします。これも節税対策の1つです。
複数FX会社を使ってリスクヘッジはアリ!だけど…
国内と海外で使い分けるのはアリだと思います。その場合は、しっかりと税金や所得の管理が必要ですけどね。
そしてやっぱり安全面では、まだ不安が残るのが海外FXです。海外FX会社は、両建てをしていたり、経済指標時の高レバレッジトレードを繰り返していると出金停止&口座凍結の可能性があります。
また出金時にボーナスが減ったり、高めの最低出金額が設定されていることも意外と知られていません。(国内はだいたい2,000円以上であれば出金できる)
やっぱりFXは、レバレッジだけが全てではないです。きちんと理解した上で使い分けるようにしましょう!
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