トランプ大統領誕生で円高になった大統領就任式を解説
最終更新日: 2017-1-21
ワシントンでトランプ氏の大統領就任式が開催
2017年1月20日、日本時間では21日深夜に第45代米国大統領の就任式が行われました。ワシントンの連邦議会議事堂周辺には支援と抗議のために数十万人が集まりました。
大統領就任式の参加者は前回の半数ほど
2009年のオバマ大統領の就任式ではおよそ180万人が訪れたと言われています。今回の参加者は非常に少なく、トランプ大統領の誕生を抗議する人が多かったんですね(´×ω×`)
就任に抗議する活動が数多く計画されるなど、今までの大統領就任式とは異例の就任式となりましたが、参加者が少なくなるのは米大統領選の時点である程度予測できました。
米大統領選で選挙人の数で上回ったドナルド・トランプ氏はヒラリー・クリントン氏と切迫した戦いを繰り広げ、得票数では負けていたので参加者が少なくなるのは当然ですね。
大統領就任式後のドル円は円高に動いた
トランプ米大統領は就任演説の中で、「アメリカファースト」と強調し、税制や貿易などにおいて米国の利益を第一に考えた政策を推進していく事を公約しました。
就任式前のドル円はカナダの11月小売売上高と12月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る結果となり、カナダドルが売られてドル高に動きました。
その後就任式が始まり、トランプ氏の演説が始まった後は115円台だったドル円も114円なかばまで下落しました。
トランプ氏が就任演説で語った政策
トランプ氏は「全ての税率区分での引き下げを計画」「今後10年間で2500万人の新規雇用を目指す」「年4%成長を目指す」事を発表しました。
しかし、具体策の発言がなかった事が影響して、リスク回避の円買いの動きが目立ちました。
さらに、中国人民元に対して「ドルは既に高すぎる」とトランプ大統領が発言していたこともあったため円高を加速させました。
就任式の演説は新大統領が公約などを改めて宣言し、どのように政治を進めるかを語るので具体的な政策は発言されるものではないので当然なんですけどね(´×ω×`)
やはり大事なのは「市場参加者がどう感じたか」なんですね。今回の就任演説では米債利回りは上昇しましたが、トランプ氏の政策に対する不透明感が強まったと言えます。
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