トランプ大統領が2020年米大統領選で再選したら…「ドル円相場は100円割れの円高」になる?
最終更新日: 2019-8-21
存在自体がリスクオフ!ドル安大好き大統領
ちょっと先の話ですが、2020年11月3日に米大統領選があります。
アメリカは、4年ごとに大統領選がありますね。日付は、11月3日の「選挙の日」と定められています。
今から3年前の2016年の大統領は、まだ覚えている方も多いですよね?
ヒラリー・クリントン氏と争った2016年大統領選
トランプ大統領の言動を見ていればわかりますが、アメリカの大統領の発言力はかなり大きいです。
ドル円相場は、何度も彼の発言や行動の影響を受けてきました。
そんなトランプ大統領が再選するのか?または違う大統領になるのか?選挙まであと1年ちょっととなり、これからの動向が気になる時期になりました。
貿易赤字を埋めるのがマニフェスト
トランプ大統領は、特に対中との貿易赤字を埋めることをマニフェストとしています。しかし関税合戦になった今も、これは達成していませんね。
貿易赤字を埋めるためには、ドル安の方がアメリカにとって都合がいいです。ドル安になれば安くなった分、海外でアメリカ製品が売れるからですね。
基本的にドル安を呼ぶ「利下げ」に関しても、積極的に行うよう相次いで言及していました。
自分のマニフェスト達成のために、トランプ大統領は手段を選びません。もともとビジネスマンですから、自分の都合の良いように交渉を進めるのは得意ですね。
そんな素振りが「横暴」と捉えられることが度々あり、いつしか彼の存在自体がリスクオフの象徴であるような印象を受けるようになりました。
今回は、そんなトランプ大統領が再選したら為替はどうなるか?再選の可能性はあるのか?などを書きます。
2020年・次期米大統領選でトランプ大統領が勝ったら?
トランプ大統領が再選したら…円高ドル安になる可能性が高いです。
一番は、マニフェスト実現の猶予が与えられるからです。正直残り1年ちょっとで、中国との貿易赤字が黒字まで転ずる可能性はかなり低いですからね。
それでも彼は、中国と戦っているファイティングポーズを選挙までアメリカ国民に示し続けるでしょう。
しかし再選となれば、さらに4年猶予が与えられる訳ですから関税による殴り合いが再スタートします。
忘れてはいけないトランプ大統領の実行力
もう忘れかけている方も多いですが、彼がマニフェストとして掲げていたTPP離脱は「就任後数日」で離脱し、NAFTAの改善に関わるメキシコ・カナダ協定は1年以内に署名にこぎつけました。
-
「
これは、昨年2018年の中間選挙時にトランプ大統領が演説した言葉ですが、本当にやってしまうのがトランプ大統領なんですよね。
そこに惹かれている有権者も多く、私たち日本人とは全く別の見方をしているはずです。
トランプ・リスクはさらに加速する!
しかしながら大統領選を来年に控えて、支持率とアメリカの経済鈍化が際立ってきました。
20年大統領選トランプ氏再選の可能性、景気鈍化に翻弄される恐れも - Bloomberg
4日前のブルームバーグでは、向こう1年でアメリカがリセッション(景気後退)に入る可能性は35%に上昇したと発表しています。35%って結構高いですよね(´×ω×`)
米国債市場では、2007年以来初めて逆イールドを観測するなど確かにトランプ政権になってからその兆しは見えていました。
逆にトランプ大統領本人は、「私以外の人物が引き継げば、歴史的な株価暴落が起きる」ともツイートしています。
The Trump Economy is setting records, and has a long way up to go....However, if anyone but me takes over in 2020 (I know the competition very well), there will be a Market Crash the likes of which has not been seen before! KEEP AMERICA GREAT
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) June 15, 2019
怖いのは、このズレなんですよね。彼は自分自身をうまく見せたり、思うように物事を運ぶ能力に長けています。
実際の経済状況と彼の行動のズレ、またそのズレを力業で埋めようとするところにトランプ・リスクは発生します。
更にプラス4年もそういったリスクが、為替にも影響するということです。
再選の可能性は高い?もう戦いは始まっている
ではトランプ大統領が再選する可能性は、現時点で高いのでしょうか?
2019年8月19日に発表された世論調査では、支持率は43%となり、この1年では最低を記録しています。
しかしながら「自由貿易を支持するか?」との回答では、過去最高の64%でした。米中貿易摩擦の改善を求めている声も多いのは事実です。
米メディアでは「再選が難しい」という報道が多い
親トランプ派であるフォックス・ニュースが発表した世論調査では、民主党候補と一騎打ちになった場合、トランプ大統領は…
- ジョー・バイデン候補(前副大統領)に10%差で負ける
- バーニー・サンダース候補(上院議員)に9%差で負ける
- エリザベス・ウォーレン上院議員、カーマラ・ハリス上院議員、ピート・ブーティジェッジ市長にも僅差で負ける
という結果を発表しました。
もちろんメディアによってはトランプ再選の結果もありますが、大半のメディアは「難しい」と見ているようです。
でも2016年の選挙時はどうだったか?
しかし、2016年の大統領選時のメディアの報道を思い出してみてください。
誰がトランプ大統領が当選すると予想していたでしょうか?私もヒラリー氏優勢だと思っていました。
そして当時も世論調査では、トランプ大統領の評判はかなり悪かったです。その結果、実は共和党の大規模なPR作戦だったが、予想に反して「勝ってしまった」という噂さえ流れました(´×ω×`)
彼の当選は、それほどサプライズだったんですよね。だから事前の世論調査がどれだけ悪くても、再選の可能性はあります。
そして長年変わらない現状にうんざりしていた有権者たちも多く、タイミングよく彼の政治スタイルが合わさったのも事実ですよね。こういった人を求める気持ちは、今の日本でもわかるはずです。
2020年大統領選は混戦必至
民主党予備選挙への立候補者は、現時点で25名を越えています。2016年の時は、ヒラリー氏を入れても11人でしたから異例の多さです。
そして今回は、前回敗れたヒラリー・クリントン氏は出馬しないと表明しています。
25名を超す立候補者は、30代~70代までと多種多様ですね。現状での最有力候補は、前副大統領だったジョー・バイデン氏でしょうか。
前副大統領のジョー・バイデン氏
中にはマカフィー社創業者であるジョン・マカフィー氏もいますね。
リバタリアン党からの出馬表明したジョン・マカフィー氏
これから党内で予備選を行う訳ですが、トランプ大統領も共和党代表になるために厳しい戦いを強いられます。
予備選の段階から同共和党候補に、現在の政権を批判され続けるからです。他の候補者は理想やマニフェストを語るだけですが、現大統領はマイナス面もみんなが見ていますからね。
そのためにも残り1年で様々な手を使って、現在のマニフェストを少しでも優位に進めてくると思われます。
ドル円は100円割れしてもおかしくない
あまり為替予想のようなことは好きではないのですが、上記のことからトランプ大統領が再選する可能性は十分にあると思います。
そして再選した場合、ドル円相場は円高ドル安へ動く可能性が高いです。
さらに言えば、大統領選を見据えて米中貿易摩擦の激化=トランプ・リスクの拡大があれば、大統領選を待たずして年初来安値を更新する可能性もありますね。
もちろんまだ1年以上という長いスパンなので、どちらにも動く可能性はあります。
米中関係が改善されないにしろ、どこかしらで妥協する可能性もありますね。(かなり低い可能性ですが…)
長いスパンで為替を考えることも重要
1日や1週間などの短期で見ることも大事ですが、数か月や1年という長いスパンで為替のことを考えることも重要です。
これからどんどん2020年・米大統領選についての記事が各メディアから出ます。選挙が近づくにつれて、大きな流れがわかってくると思うのでしっかりとチェックして為替への影響を注意しましょう!
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コメント (2)
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1. 匿名 ドウェイン ジョンソン
誰にも止められなくなりますね。
暴走するこの時代を! -
2. メイ
>ドウェイン ジョンソンさん
そうですね(´×ω×`)
為替的には動きがあるので期待するトレーダーは多そうですが、世界経済を考えると危険が付きまといますね。